白内障手術後の目薬で起こる副作用について
2025.09.01
白内障手術を受けた多くの方が術後の点眼薬による副作用について心配されています。手術は成功しても、毎日の点眼薬で目に違和感や不快感を感じると不安になりますよね。この記事では、白内障手術後に使用する目薬の種類と起こりうる副作用、そして対処法について詳しく解説いたします。
白内障手術後の点眼薬で起こる主な副作用
白内障手術後に使用する点眼薬は主にステロイド系抗炎症薬、抗生物質、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)があり、それぞれ異なる副作用が生じる可能性があります。最も一般的な副作用は一時的な目のしみる感じや充血で、通常は数日から数週間で改善されます。ただし、眼圧上昇などの重篤な副作用もあるため、定期的な検査が不可欠です。
ステロイド系点眼薬の副作用
眼圧上昇
ステロイド系点眼薬(プレドニゾロン、ジフルプレドナート、ロテプレドノールなど)の最も重要な副作用は眼圧上昇です。通常は使用開始から数週間以内に発症しますが、稀に手術直後から急激な眼圧上昇が起こることがあります。
眼圧上昇の症状:
- 目の痛みや重い感じ
- 頭痛
- 視界がかすむ
- 光に対する敏感さ
眼圧上昇のリスク | 発症時期 | 対処法 |
---|---|---|
軽度(5%未満) | 1-2週間後 | 点眼回数調整 |
中等度(2-5%) | 2-4週間後 | 代替薬に変更 |
重度(2%未満) | 術後直後 | 即座に中止 |
この表は、ステロイド点眼薬による眼圧上昇のリスク分類を示し、発症時期と対応方法が患者の状態によって異なることを説明しています。
感染リスクの増加
ステロイドは免疫機能を抑制するため、細菌やウイルス感染のリスクが高まります。特に既存の感染がある場合は症状を悪化させる可能性があります。
創傷治癒の遅延
コルチコステロイドは角膜の創傷治癒を遅延させることがあり、手術部位の回復に時間がかかる場合があります。
抗生物質点眼薬の副作用
アレルギー反応
ガチフロキサシンなどの抗生物質点眼薬によるアレルギー反応は比較的稀ですが、以下の症状に注意が必要です:
- 目やまぶたの腫れ
- 激しいかゆみ
- 皮膚の発赤
- 呼吸困難(重篤な場合)
薬剤沈着
長期間または頻回使用により、角膜に薬剤が沈着することがあります。これは視力に影響を与える可能性があります。
耐性菌の発生
抗生物質の長期使用は薬剤耐性菌の発生リスクを高めるため、処方された期間と回数を守ることが重要です。
NSAID点眼薬の副作用
角膜合併症
ブロムフェナク、ジクロフェナク、ネパフェナクなどのNSAID点眼薬は以下の合併症を引き起こす可能性があります:
- 角膜上皮障害
- 角膜融解(稀だが重篤)
- 創傷治癒遅延
出血傾向
NSAIDは血小板機能を阻害するため、手術部位からの出血リスクがわずかに増加する場合があります。
NSAID点眼薬 | 主な副作用 | 発症率 |
---|---|---|
ブロムフェナク | 一時的な視界のかすみ | 5-10% |
ジクロフェナク | 目のしみる感じ | 10-15% |
ネパフェナク | 軽度の充血 | 8-12% |
ケトロラク | 頭痛、めまい | 3-7% |
この表は、各NSAID点眼薬の代表的な副作用とその発症率を示し、患者が自分の症状を理解するのに役立ちます。
複数点眼薬使用時の注意点
薬剤相互作用
複数の点眼薬を同時使用する場合、薬剤同士の相互作用により予期しない副作用が生じることがあります。
防腐剤による副作用
多くの点眼薬に含まれる防腐剤(ベンザルコニウム塩化物など)は、長期使用により以下の症状を引き起こすことがあります:
防腐剤による症状 | 発症時期 | 対策 |
---|---|---|
ドライアイ悪化 | 1-2週間 | 防腐剤フリー製剤に変更 |
角膜上皮障害 | 2-4週間 | 点眼回数減少 |
結膜炎症 | 1-3週間 | ステロイド併用 |
アレルギー反応 | 数日-1週間 | 即座に中止 |
この表は、防腐剤による各種症状の発症時期と対策方法を示し、早期発見と適切な対応に役立ちます。
点眼間隔の重要性
複数の点眼薬を使用する際は、5-10分の間隔をあけることで薬剤の希釈を防ぎ、各薬剤の効果を最大化できます。
副作用発生時の対処法
即座に医師に相談すべき症状
以下の症状が現れた場合は、直ちに処方医に連絡してください:
重篤な副作用の警告サイン:
- 激しい目の痛み
- 急激な視力低下
- 大量の目やに
- 虹を見る現象
- 吐き気を伴う頭痛
軽度の副作用への対処
軽度のしみる感じや充血の場合:
- 点眼前後の手洗いを徹底
- 点眼ボトルの先端を目に触れさせない
- 冷蔵保存の場合は室温に戻してから使用
- 不快感が続く場合は医師に相談
点眼方法の見直し
正しい点眼方法の手順:
- 手洗い: 石鹸で30秒以上洗浄(重要度:高)
- 下瞼牽引: 軽く引き下げて点眼スペース確保(重要度:中)
- 点眼: 1滴を結膜嚢に確実に投与(重要度:高)
- 目を閉じる: 1-2分間薬剤の浸透を促進(重要度:高)
- 目頭圧迫: 鼻涙管への流出を防止(重要度:中)
この手順は、正しい点眼方法の各ステップと重要度を示し、副作用軽減のための適切な手技を理解するのに役立ちます。
全体のまとりと注意事項
白内障手術後の点眼薬による副作用は適切な使用と定期的な検査により予防・早期発見が可能です。最も重要なのは処方された用法・用量を守り、異常を感じたら早めに医師に相談することです。副作用を恐れて自己判断で点眼を中止すると、感染や炎症などより重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、必ず医師の指導のもとで治療を継続してください。
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出典
- 白内障 - Wikipedia
- ロテプレドノール - Wikipedia
- フルオロメトロン - Wikipedia
- ガチフロキサシン - Wikipedia
- Prednisolone Ophthalmic - MedlinePlus
- Difluprednate Ophthalmic - MedlinePlus
- A very early steroid responder after cataract surgery - PubMed
- Non‐steroidal anti‐inflammatory drugs versus corticosteroids - Cochrane Library
- Evaluating a Dropless Postoperative Regimen - ClinicalTrials.gov
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