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低用量ピルとアフターピルの違い|種類・効果・副作用とオンライン処方

低用量ピルとアフターピルの違い|種類・効果・副作用とオンライン処方

低用量ピルとアフターピル(緊急避妊薬)の違いを専門医が解説。種類・効果・副作用から、オンライン処方まで詳しく紹介。適切な選択で女性の健康をサポートします。

ドクターナウ編集部

2025.08.26

目次

避妊や月経トラブルの改善を検討している女性の多くが、

低用量ピル

アフターピル(緊急避妊薬)

の違いについて迷いを感じています。この2つの薬は、どちらも女性の体をサポートする重要な選択肢ですが、使用目的や服用方法が大きく異なります。

本記事では、低用量ピルとアフターピルの基本的な違いから、それぞれの種類、効果、副作用まで、専門医の監修のもと詳しく解説します。また、忙しい現代女性に注目されているオンライン処方についても紹介し、あなたに最適な選択ができるよう支援いたします。

避妊薬の混同が多い現状について

避妊薬の混同が多い現状について

なぜピルの種類について混乱が起きるのか?

日本では1999年に低用量ピルが承認されて以来、様々な種類のピルが登場しています。しかし、

ピルの種類や使用目的の違いを正確に理解している女性は少ない

のが現状です。

特に以下のような混同が頻繁に見られます:

  • 低用量ピルを緊急時に使用できると思っている
  • アフターピルを日常的な避妊方法と考えている
  • 超低用量ピルと低用量ピルの違いが分からない

ピル選択の重要性

適切でないピルの選択は、期待する効果が得られないだけでなく、健康上のリスクを伴う可能性があります。

そのため、各ピルの特徴を正しく理解し、医師の指導のもとで適切な選択をすることが重要です。

低用量ピルとは?基本的な仕組みと効果

低用量ピルの定義と成分

低用量ピルは、

エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲスチン(黄体ホルモン)を低濃度で配合した経口薬

です。エストロゲンの含有量が50μg未満のものを低用量ピルと定義しています。

低用量ピルの主な効果

効果詳細有効性
避妊効果排卵を抑制し、子宮頚管粘液を変化させる99%以上
月経痛の改善子宮内膜の増殖を抑制約80-90%
月経周期の安定化ホルモンバランスを一定に保つ高い
PMS症状の軽減ホルモン変動の抑制個人差あり

低用量ピルは単なる避妊薬ではなく、女性の生活の質を大幅に向上させる多機能な薬です。

最も注目すべきは99%以上という高い避妊効果

で、これは正しく服用した場合の数値です。また、多くの女性を悩ませる月経痛についても、約8割から9割の方で改善が期待できます。

月経周期の安定化により、旅行や大切なイベントの計画も立てやすくなります。PMS症状については個人差がありますが、ホルモンバランスが安定することで、イライラや気分の落ち込みが軽減される方も多くいらっしゃいます。これらの効果は継続服用により徐々に実感できるようになります。

低用量ピルは正しく服用することで

99%以上の避妊効果

が期待でき、同時に月経困難症の改善にも効果があります。また、継続服用により子宮内膜症のリスク軽減や、一部のがんの予防効果も報告されています。

低用量ピルの種類と分類

低用量ピルは以下の観点から分類されます:

世代別分類(黄体ホルモンの種類による)
  • 第1世代:ノルエチステロン配合(フリウェル、ルナベルなど)
  • 第2世代:レボノルゲストレル配合(トリキュラー、アンジュなど)
  • 第3世代:デソゲストレル配合(マーベロン、ファボワールなど)
相性による分類
  • 1相性:全期間で同じホルモン量
  • 3相性:段階的にホルモン量が変化

低用量ピルの世代分類は、開発された順序を表しており、

新しい世代ほど副作用が軽減されている傾向

があります。第1世代は月経困難症の治療効果が高く、第2世代は不正出血が起こりにくい特徴があります。第3世代は副作用が最も少なく、初めてピルを使用する方におすすめされることが多いです。

相性による分類では、1相性はホルモン量が一定なため管理しやすく、3相性は自然なホルモン変動に近いため体への負担が少ないとされています。どちらが適しているかは個人の体質や目的により異なるため、医師との相談が重要です。

低用量ピルの服用方法

基本的な服用スケジュール:
  • 21日間連続服用後、7日間の休薬期間
  • または28錠タイプ(7錠のプラセボ錠を含む)
  • 毎日ほぼ同じ時間に1錠服用

低用量ピルの服用方法は意外と簡単ですが、

継続性が最も重要なポイント

です。21錠タイプの場合、服用終了後7日間の休薬期間中に消退出血(生理様の出血)が起こります。28錠タイプは飲み忘れを防ぐため偽薬が含まれており、毎日服用する習慣を維持できます。

服用時間は2〜3時間のずれであれば問題ありませんが、

毎日同じ時間に服用することで血中濃度が安定し、より確実な効果

が得られます。スマートフォンのアラーム機能などを活用して服用習慣を身につけることをおすすめします。

アフターピル(緊急避妊薬)とは?

アフターピル(緊急避妊薬)とは?

アフターピルの定義と目的

アフターピルは、

避妊に失敗した性行為の後に緊急的に服用する薬

です。別名「緊急避妊薬」「モーニングアフターピル」とも呼ばれます。

アフターピルの作用機序

アフターピルは以下のメカニズムで避妊効果を発揮します:

  1. 排卵の抑制・遅延:LHサージを抑制し排卵を遅らせる
  2. 受精の阻害:子宮頚管粘液の変化により精子の進入を妨げる
  3. 着床の阻害:子宮内膜の変化により受精卵の着床を防ぐ

アフターピルの作用は

服用するタイミングによって効果が変わる

点が特徴的です。排卵前に服用した場合は主に排卵を遅らせることで避妊効果を発揮し、排卵後の場合は受精や着床を阻害します。

重要なのは、

アフターピルは妊娠を中断させる薬ではない

ということです。すでに着床が完了している場合(妊娠が成立している場合)には効果がありません。そのため、できるだけ早期の服用が推奨されており、「時間との勝負」と言われる理由でもあります。

アフターピルの種類と効果時間

種類有効成分服用可能時間避妊率承認状況
ノルレボレボノルゲストレル72時間以内約85%国内承認済み
レボノルゲストレル錠レボノルゲストレル72時間以内約85%ジェネリック
エラワンウリプリスタル酢酸エステル120時間以内約95%未承認

日本で現在使用されているアフターピルの中で、

ノルレボは2011年に承認された最初の緊急避妊薬

です。レボノルゲストレル錠はノルレボのジェネリック医薬品で、同等の効果がありながら価格が抑えられているのが特徴です。

エラワンは海外では広く使用されている薬剤で、

120時間(5日間)という長い有効時間と95%という高い避妊率

が魅力です。日本では未承認ですが、一部のクリニックで医師の判断により処方されることがあります。オンライン診療を利用する際は、どのアフターピルが処方されるか事前に確認することをおすすめします。

時間別避妊効果(ノルレボの場合):
  • 24時間以内:95%以上
  • 24-48時間:約85%
  • 48-72時間:約58%

アフターピルの服用方法と注意点

基本的な服用方法:
  • 性行為後できるだけ早く1錠を服用
  • 水と一緒に服用(アルコール、コーヒーは避ける)
  • 服用後2時間以内の嘔吐時は再服用が必要

低用量ピルとアフターピルの比較

低用量ピルとアフターピルの比較

使用目的の違い

項目低用量ピルアフターピル
主な目的日常的な避妊・月経コントロール緊急時の避妊
使用タイミング毎日継続服用性行為後72-120時間以内
計画性計画的な使用緊急時の使用
継続性長期間継続1回限りの使用

効果の比較

避妊効果:
  • 低用量ピル:99%以上(継続服用時)
  • アフターピル:約85-95%(時間と種類により変動)
その他の効果:
  • 低用量ピル:月経痛改善、PMS軽減、美肌効果など
  • アフターピル:避妊のみ(その他の効果なし)

副作用の比較

低用量ピルの副作用:
  • 軽度の吐き気、頭痛
  • 不正出血(初期のみ)
  • 乳房の張り
  • 血栓症リスク(10,000人に3-9人)
アフターピルの副作用:
  • 吐き気、嘔吐
  • 頭痛、腹痛
  • 倦怠感、めまい
  • 月経周期の一時的な乱れ

入手方法の違い

項目低用量ピルアフターピル
処方箋必要必要
保険適用月経困難症治療時のみ適用外
オンライン処方対応クリニック多数緊急対応可能

医師との相談の重要性

 医師との相談の重要性

なぜ医師の診察が必要なのか?

ピルの処方には必ず医師の診察が必要

です。これは以下の理由によります:

  1. 個人の健康状態の評価:血栓症リスクなどの確認
  2. 適切な種類の選択:体質や目的に応じた最適な薬の選択
  3. 正しい服用方法の指導:効果を最大化し副作用を最小化
  4. 定期的なフォローアップ:健康状態のモニタリング

相談時に伝えるべき情報

医師との相談時には以下の情報を正確に伝えることが重要です:

基本情報:
  • 年齢、体重、喫煙習慣
  • 既往歴、家族歴
  • 現在服用中の薬
症状・目的:
  • 避妊希望の有無
  • 月経に関する悩み
  • 過去のピル使用経験

禁忌事項と注意すべき条件

以下に該当する方はピルの使用ができません:
  • 血栓症の既往歴がある方
  • 重篤な肝機能障害がある方
  • 乳がん、子宮内膜がんの既往・疑いがある方
  • 妊娠中、授乳中の方
  • 35歳以上で1日15本以上喫煙する方

オンライン処方サービス(ドクターナウ)の活用について

オンライン処方サービス(ドクターナウ)の活用について

オンライン処方の仕組み

現在、ドクターナウという

オンライン診療によるピル処方

が可能となっています。これにより、以下のメリットがあります:

オンライン処方の利点:
  • 24時間365日対応:緊急時も対応可能
  • プライバシー保護:自宅で診察を受けられる
  • 待ち時間なし:予約制で効率的
  • 全国対応:居住地を問わずアクセス可能

特にアフターピルにおけるオンライン処方の重要性

アフターピルは

時間との勝負

です。72時間または120時間以内という制限があるため、以下の状況でオンライン処方が威力を発揮します:

  • 休日・夜間の緊急時:病院の休診時間でも対応
  • 最短即日配送:東京都内なら数時間で受け取り可能
  • 相談しやすい環境:デリケートな内容も気軽に相談

ドクターナウオンライン診療サービスが信頼できる理由

  1. 医師による適切な診察:問診票だけでなく医師との対話
  2. 正規医薬品の処方:国内承認済みの安全な薬剤
  3. 迅速な配送対応:特にアフターピルは時間が重要
  4. アフターケア:服用後の相談やフォローアップ
  5. 料金の透明性:診察料、薬代、配送料の明示

よくある質問(FAQ)

Q1. 低用量ピルとアフターピルは同時に服用できますか?

A1.

アフターピル服用後5日間は低用量ピルの服用を避ける

必要があります。アフターピルの効果を阻害する可能性があるためです。アフターピル服用後は医師の指示に従って低用量ピルを再開してください。

Q2. 低用量ピルを飲んでいてもアフターピルが必要な場合はありますか?

A2.

低用量ピルを正しく服用している場合、アフターピルは不要

です。ただし、2日以上連続で飲み忘れがあった場合や、嘔吐・下痢で薬が吸収されなかった可能性がある場合は、医師に相談してください。

Q3. アフターピルはどのくらいの頻度で使用できますか?

A3.

アフターピルは緊急時のみの使用が前提

です。頻繁な使用は推奨されません。月に1回以上使用する可能性がある場合は、低用量ピルなどの日常的な避妊方法を検討することをお勧めします。

Q4. ピルの副作用が心配です。どの程度の頻度で起こりますか?

A4.

現在の低用量ピルは副作用が大幅に軽減

されています。重篤な副作用である血栓症の発症率は10,000人あたり3-9人と低く、これは妊娠中(10,000人あたり5-20人)より低い数値です。軽微な副作用は服用開始後3ヶ月以内に改善することが多いです。

Q5. オンライン処方は安全ですか?

A5.

厚生労働省のガイドラインに従った適切なオンライン診療は安全

です。ただし、医師による適切な問診と診察が行われること、正規医薬品が処方されることを確認してください。個人輸入や無許可の通販サイトは避けましょう。

Q6. 未成年でもピルの処方を受けられますか?

A6.

未成年でも医師の診察により処方可能

です。ただし、クリニックによっては保護者の同意が必要な場合があります。まずは信頼できる医療機関に相談することをお勧めします。

まとめ:ドクターナウでの便利なオンライン相談

低用量ピルとアフターピルは、それぞれ異なる目的と特徴を持つ重要な選択肢です。

適切な選択には医師との相談が不可欠

であり、個人の健康状態や生活スタイルを考慮した処方が必要です。

ドクターナウ

では、経験豊富な専門医がオンラインで丁寧にカウンセリングを行い、あなたに最適なピルを処方することができます

参考文献

  • ドクターナウは特定の薬品の推薦および勧誘を目的としてコンテンツを制作していません。ドクターナウ会員の健康な生活をサポートすることを主な目的としています。 * コンテンツの内容は、ドクターナウ内の医師および看護師の医学的知識を参考にしています。

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