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乳児の下痢症状の家庭での判断方法

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2025.11.12

乳児の排便は個人差が大きく、正常な便と下痢の見分けが難しいと感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。特に母乳栄養の赤ちゃんは柔らかい便が普通ですので、病的な下痢かどうかの判断に迷うこともあります。この記事では、家庭で乳児の下痢症状を見分ける方法、注意すべき兆候、そして医療機関を受診すべきタイミングについて詳しく解説します。

乳児の下痢とは

乳児の下痢は、通常よりも水っぽく柔らかい便が頻繁に出る状態を指します。世界保健機関では1日3回以上の軟便または水様便を下痢と定義していますが、乳児の場合は月齢や栄養方法によって正常な排便回数が大きく異なります。一般的に、授乳後ごとに排便がある場合や、1日7〜8回以上の排便が認められる場合は病的な下痢の可能性があります。

正常な便と下痢の見分け方

正常な乳児の便の特徴

母乳栄養の乳児は、柔らかく形のない黄色っぽい便が正常です。月齢が低いほど便は柔らかめで、おむつにしみ込むような状態になることも珍しくありません。一方、人工栄養の乳児は母乳栄養児よりもやや固めの便を排泄します。

病的な下痢の特徴

以下のような特徴が見られる場合、病的な下痢の可能性があります。

判断基準具体的な症状
排便回数1日7〜8回以上、または2〜3時間ごとの排便
便の性状水のように薄く、おむつを通り抜けるほど水っぽい
便の色真っ白、真っ赤、黒っぽいなど異常な色
便の匂い極端に酸っぱい臭いや腐敗臭
血液混入イチゴゼリー状やスポット状の血液が混じる

この表は、家庭で乳児の下痢を判断する際の主な基準をまとめたものです。通常の便と明らかに異なる特徴が複数見られる場合は、医療機関への相談が必要です。

授乳後の頻繁な排便

健康な新生児や乳児は授乳のたびに排便することもありますが、これは必ずしも下痢ではありません。しかし、普段よりも明らかに回数が増え、1回の授乳で複数回排便する場合や、便の性状が水っぽくなっている場合は下痢の可能性があります。

脱水症状の見分け方

乳児の下痢で最も危険なのは脱水症状です。体重の5%以上の水分喪失がある場合、医学的に重要な脱水と判断されます。家庭では以下の兆候に注意しましょう。

軽度から中等度の脱水症状

  • おむつが3時間以上濡れない
  • 泣いているのに涙が出ない
  • 口や舌が乾いている
  • いつもより機嫌が悪く、ぐずることが多い
  • 目がくぼんで見える
  • 皮膚をつまんでも元に戻るのが遅い

これらの症状が複数見られる場合は、脱水が進行している可能性があります。早めに医療機関に相談し、適切な水分補給を行いましょう。

重度の脱水症状

以下の症状が見られる場合は、緊急の医療対応が必要です。

  • ぐったりして反応が鈍い
  • 極端に眠りがちで起こしにくい
  • 手足が冷たく、皮膚の色が悪い
  • 呼吸が速い、または不規則
  • 大泉門が著しくくぼんでいる
  • 6時間以上おむつが濡れない

重度の脱水症状は生命に関わる緊急事態です。これらの症状が一つでも見られたら、直ちに救急医療機関を受診してください。脱水の程度は体重減少でも評価できます。体重が2〜3%減少した場合は外来治療が可能な軽度の脱水ですが、6%以上の減少では入院治療が必要になり、7%以上は高度脱水として緊急対応が求められます。

医療機関を受診すべき症状

すぐに受診が必要な場合

  • 生後3か月未満の乳児が下痢をしている
  • 便に血液や粘液が混じっている
  • 黒色のタール状の便が出る
  • 真っ白な便が出る
  • 38度以上の発熱がある
  • 激しい嘔吐を繰り返す
  • 脱水症状が見られる
  • 12時間以上水分を受けつけない

これらの症状は重篤な疾患の可能性を示唆しており、迅速な医療対応が必要です。特に生後3か月未満の乳児の下痢は、急速に悪化する危険性が高いため注意が必要です。

24時間以内に受診が推奨される場合

  • 下痢が24時間以上続いている
  • 普段より明らかに活気がない
  • 腹痛を訴えている様子がある
  • 吐き気や嘔吐がある
  • 正常な排尿と飲水が見られない

緊急性は低いものの、これらの症状が見られる場合は早めの受診が推奨されます。乳児は成人と比べて急速に脱水状態になりやすく、特に新生児や生後3か月未満の乳児では下痢が非常に危険です。心配な症状がある場合は、遠慮せず医療機関に相談しましょう。

乳児の下痢の主な原因

ウイルス性胃腸炎

ロタウイルスは5歳以下の乳幼児で最も一般的な下痢の原因です。吐き気、嘔吐、水様性の下痢、軽い発熱を特徴とし、4日から8日程度の重篤な下痢が続くことがあります。ロタウイルス感染では白っぽい便が出ることが特徴的で、脱水症状が他の細菌性下痢症に比べて発生しやすいとされています。

細菌性腸炎

細菌性の腸炎では血便が見られることがあります。便に血液が混じったり、イチゴゼリー状の便やスポット状の出血が認められる場合は、細菌感染の可能性があります。

乳糖不耐症

乳糖不耐症では、分解されない乳糖が腸内で浸透圧を上げることで水分が腸壁から出てきて便が軟化します。また、腸内細菌が乳糖を発酵させることで乳酸や気体が発生し、下痢や腹部膨満感を引き起こします。

家庭でできる対処法

水分補給の方法

下痢による失われた水分と電解質を補充することが最も重要です。母乳栄養の場合は授乳を続け、必要に応じて経口補水液を併用します。人工栄養の場合、医療機関の指示に従って対応しましょう。

経口補水液を与える際は、少量ずつ頻繁に与えることが効果的です。最初の4〜6時間は30〜60分ごとに約30mlを目安に与えます。嘔吐がある場合は、さらに少量にして10〜15分ごとにスプーン1杯程度から始めます。

避けるべき飲み物

スポーツドリンクはナトリウム濃度が低いため、特に乳幼児の脱水時に与えると低ナトリウム血症から水中毒を引き起こす危険性があります。また、水だけを大量に与えることも避けましょう。

食事の与え方

母乳やミルクは継続して与えることが推奨されます。母乳には亜鉛や免疫因子が含まれており、感染からの回復を助けます。離乳食を食べている乳児の場合、消化しやすいバナナ、白米のおかゆ、すりおろしたりんごなどを少量ずつ与えます。

注意すべきポイント

周囲の状況を確認

家族や保育施設で同様の症状の人がいないか確認しましょう。感染性の胃腸炎は周囲に広がりやすいため、手洗いや消毒などの衛生管理が重要です。

症状の経過を記録

以下の項目を記録しておくと、医療機関を受診する際に役立ちます。

  • 下痢が始まった日時
  • 1日の排便回数
  • 便の色、性状、匂い
  • 発熱の有無と体温
  • 嘔吐の回数
  • 水分摂取量とおむつの濡れ具合
  • その他の症状

これらの記録は医師が適切な診断と治療を行う上で非常に重要な情報となります。可能であれば便の写真を撮影しておくことも有用です。

皮膚のケア

頻繁な排便により、おむつかぶれが起こりやすくなります。排便後はぬるま湯で優しく洗い、よく乾かしてからおむつを交換しましょう。

まとめ

乳児の下痢症状は、排便回数が1日7〜8回以上、または通常より明らかに水っぽい便が続く場合に疑われます。正常な排尿と飲水が見られれば危険度は少ないとされていますが、生後3か月未満の乳児や脱水症状が見られる場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。家庭では脱水症状の兆候に注意し、適切な水分補給を行いながら、必要に応じて医療機関に相談しましょう。

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