理由もなく疲れやすく、首にしこりがある場合は甲状腺機能低下症を疑うことができます。
ドクターナウ編集部
2023.10.17
甲状腺は首の中央前部分に位置する内分泌器官です。甲状腺機能低下症とは、首に位置する甲状腺で甲状腺ホルモンがうまく生成されず、体内の甲状腺ホルモン濃度が低下または欠乏する状態を意味します。
青少年や成人に現れる
甲状腺機能低下症の最も一般的な原因は、自己免疫疾患の一種である「橋本病」によって甲状腺自体での甲状腺ホルモンの生産が減少するため
です。
また、先天的に甲状腺に欠陥がある場合やウイルスなどによる甲状腺の炎症疾患によっても現れることがあります。
下垂体機能低下症
がある場合にも甲状腺刺激ホルモンが分泌されず、甲状腺機能低下症が発生することがあります。
甲状腺ホルモンは熱とエネルギーを生成するために必須の要素であるため、甲状腺ホルモンが不足すると全身の代謝機能が低下します。そのため、以下のような症状が現れることがあります。
甲状腺機能低下症の症状は人によって異なり、他の疾患の症状と似ていることがあります。また、非常に長い時間をかけて症状が現れるため、ある程度は適応してしまったり、自覚症状をはっきりと感じることができない場合も多いです。
甲状腺機能低下症と診断された場合、不足している甲状腺ホルモンを補充する治療を受けます。
ホルモンが適切に補充されると、数日から数週間以内に症状が改善することがありますが、ほとんどの場合一度発生すると永続的なため、生涯にわたって甲状腺ホルモン薬を服用する必要があります。
生涯薬を服用しなければならないことに抵抗を感じる人も居ますが、これは
体内でホルモンが十分に作られないため、不足分を薬の形で摂取するだけ
と考えれば少し抵抗感が減るのではないでしょうか。毎日食事を摂ることで元気になるのと同じように軽く考えましょう。
初期には甲状腺ホルモンの用量を2週間から2ヶ月程度の間隔で調整し、血液検査を通じて適正レベルに調整されているか判断します。成人の場合はほとんど必要な量が一定であるため、必要量が確定したら年に1〜2回の血液検査だけで用量を決定できます。
A. サクセンダペン注射については、
「甲状腺疾患:第2型糖尿病の臨床試験で、特に既存の甲状腺疾患がある患者で甲状腺腫など甲状腺関連の異常事例が報告されています。したがって、この薬は甲状腺疾患がある患者で慎重に使用されるべきです」
と明記されています。医師に相談して処方してもらうことをお勧めします。
A. 治療しなかったり治療が遅れたりすると、血中のコレステロールが増加して動脈硬化を引き起こし、それに伴い心疾患が発生する可能性があり、意識不明などの合併症が現れる可能性があるため、必ず治療を受ける必要があります。甲状腺機能低下症の治療は甲状腺ホルモンを補充するだけで非常に簡単ですので、必ず治療することをお勧めします。
A. 甲状腺機能低下症があるからといって日常生活で特に注意することはありません。特別な病気とは考えず、仕事や学校生活などすべてを正常に行ってください。ただし、治療を受けていない状態や治療を開始した後でも十分な量の甲状腺ホルモンを使用する前の状態で過度に飲酒すると、酒が覚めにくくなるなどのリスクがあるため注意が必要です。
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