眼窩骨折の症状と治療法、注意事項について説明します。
ドクターナウ編集部
2023.08.29
運動選手によく見られる負傷の一つである「眼窩骨折」。眼窩骨折は骨折部位や症状によって異なりますが、多くの場合、負傷後2週間以内に手術を行わないと、折れた骨片が異常な位置に付着し、体にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。今回は、眼窩骨折に関する情報をまとめてきました。
眼球とその周囲を取り囲む空間を「眼窩」と言います。
眼窩骨折とは、この眼窩が何らかの原因で外傷を受けたり折れたりすることを指します。
目の周囲の骨は眼球と眼内筋を保護しますが、非常に薄く繊細で、小さな衝撃でも簡単に損傷してしまう部位です。
ほとんどの場合、拳や野球のボールなどの鈍い外傷、交通事故のような重度の外傷によって発生します。
眼窩骨折は、ほとんどの場合、大きな物体や強い圧力による外傷で発生します。
交通事故や暴行、スポーツ中の事故などで目や目の周囲、頬などの顔の部位に衝撃が加わることで発生します。
眼窩が骨折する位置と大きさによって症状は異なりますが、最も一般的な症状は
目の周囲が腫れて鼻血が出ること
です。また、まぶたや結膜に出血が現れ、鼻、頬、唇などの顔の感覚異常が感じられることがあります。
眼窩骨折の状態を画像診断やCTなどで確認した後、適切な治療を行います。
一般的には骨折の大きさが小さく、眼球陥没、複視、眼球運動制限がない場合、手術よりも経口抗生物質を投与して二次感染を予防しながら自然経過を観察します。
腫れを減らすためにアイシングや腫れの回復のためにステロイドを使用することもあり、これにより腫れや出血が減少すれば、複視などの症状が消えることもあります。
眼窩骨折の修復手術は、外眼筋が挟まっている場合、または、眼球陥没が顕著で反対側の目に比べて2mm以上陥没している場合や、骨折が大きく、将来的に眼球陥没が顕著に生じると予想される場合に考慮されます。
手術は骨折した破片を除去し、人工補綴物で眼窩を再建するものです。緊急でない場合は、腫れが引くのを待ってから行いますが、手術のタイミングが遅れると損傷した眼窩組織に瘢痕が生じ始め、手術が難しくなったり手術結果が悪化することがあるため、専門医との詳細な相談が必要です。
眼窩骨折の手術後は、顔や鼻の周囲に感覚異常が生じることがありますが、これは一般的に時間が経つと自然に改善するとされています。
ほとんどの場合、予後は良好で、手術が必要な場合でも成功率が高く、長期的に合併症が発生する可能性は低いです。
まれに、眼内の血管が詰まったり視神経が損傷して視力が低下することがあります。
眼窩骨折の注意事項で最も重要なのは、
眼窩骨折が確認された後、2ヶ月間は絶対に鼻をかまないこと
です。目を囲む骨は鼻とつながっており、
鼻をかむと骨折した部分を通じて眼窩内に空気が入り、目がひどく膨らむことがあるからです。
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