
こんな症状があれば「乳がん」かも。症状や原因、診断、治療法について
乳がんの症状や原因、診断、治療法まとめました。
ドクターナウ編集部
2023.11.17
胸や脇の下にしこりのようなものが感じられる場合、乳がんを疑うことができます。5大がんの中で女性がんの第1位とされる乳がんは、毎年患者数が増加する傾向にあるため、特に注意を払う必要があります。今回は乳がんの症状や原因、診断、治療法までまとめてきました。
乳がんとは?
乳がんは乳房に発生するすべての悪性腫瘍を指します。
乳がんは乳房で異常な組織が増殖し続けたり、他の臓器にまで転移する致命的な病気です。アメリカでは乳がんが長い間女性のがんの中で第1位を占めています。
乳がんの原因
乳がんの原因は明確には解明されていませんが、遺伝的要因やホルモンに関連した要因が報告されています。
乳がん患者の5〜10%は遺伝的要因があるとされ、遺伝的要因がある場合、乳がんにかかる可能性が非常に高いため、定期的な検査が必要です。この他にホルモンに関する乳がんの原因は以下の通りです。
- 出産や母乳育児の経験がない場合
- 30歳以降に初めて出産した場合
- 初潮が早い、または閉経が遅く、生理期間が長い場合
- 40歳以上の女性
- 肥満または脂肪の過剰摂取
- 飲酒が多い場合
乳がんの症状
乳がんの初期にはほとんど症状がありません。
がんが進行して乳房で触れるほどになるには少なくとも1cm以上の大きさが必要で、その時点では病気がかなり進行している可能性が高いです。そのため、早期発見できるよう、30代以降からは定期検診を受けましょう。乳がんが疑われる症状をまとめてお知らせします。
乳がんが疑われる症状
- 乳房に固くて痛くないしこりが触れる
- 乳頭から血が混じった分泌物が出る
- 乳頭周囲に治りにくい湿疹ができる
- 乳頭が内側に陥没する
- 脇の下にしこりが触れる
- 乳房の皮膚が赤く腫れ、熱感がある

乳がんの診断
乳がんを早期に診断するためには定期的な検診が必要です。
一般的に40歳以上の女性は2年に一度、乳房撮影などの定期検診を受けるべきで、家族歴がある場合はもっと早くから検診を受けるべきです。
乳がんの診断は自己検診、臨床診察、放射線検査(乳房撮影、乳房超音波など)、組織検査など個々の状況に応じて行われます。
乳がんの治療
乳がんの最も基本的な治療法は手術です。
腫瘍の状態に応じて、がん組織を取り除く手術治療、手術部位の局所再発を予防するための放射線治療、化学療法、ホルモン療法が行われます。乳房全体の切除術を行った場合は、乳房再建手術を同時に行うことができます。
乳がんの予防法
乳がんは早期発見が可能で、早期に発見すれば完治率が高くなります。
上記の通り、30歳以上の女性は毎月乳房自己検診を行い、40歳以上からは1〜2年に一度、乳房撮影と臨床診察を受けることをお勧めします。日常生活では、規則正しい運動、禁煙、食物繊維が豊富な食事を心がけることで予防につながります。また、長期間の女性ホルモン剤の服用は避けましょう。
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