
ベピオゲルとディフェリンゲルの違いとは?皮膚科ニキビ薬の選び方と使い方
ベピオゲルとディフェリンゲルの違いを徹底解説!ニキビ治療薬の効果や使い方、注意点を詳しく紹介。皮膚科での選び方も解説します。
ドクターナウ編集部
2025.07.17
ニキビ治療で皮膚科にかかった際、処方されることが多いのが「ベピオゲル」と「ディフェリンゲル」です。どちらもよく使われる薬ですが、実際には成分や作用メカニズム、適応するニキビのタイプが異なります。この記事では、それぞれの薬の特徴や使用感、向いているニキビの種類などを詳しく紹介しながら、自分の肌に合った選び方のヒントをお伝えします。
ベピオゲルとは?

ベピオゲルは、主成分として過酸化ベンゾイル(BPO)を含む塗り薬です。殺菌・角質除去の2つの働きで、ニキビの根本原因にアプローチします。
どんなニキビに効く?
- 炎症を伴う赤ニキビ
- 膿を持つ化膿ニキビ
- 白ニキビ〜黒ニキビの初期段階にも使用可
効果の特徴
- 殺菌作用:アクネ菌を直接除去
- ピーリング作用:毛穴詰まりを改善
- 皮脂の抑制:ニキビができにくい環境に整える
使用感と注意点
- 使用初期は赤み・乾燥・ピリピリ感あり(2〜3週間程度)
- 保湿剤と併用が推奨される
- 紫外線に敏感になるため日焼け止めは必須
ディフェリンゲルとは?

ディフェリンゲルの有効成分はアダパレンです。これはレチノイドに分類される成分で、皮膚のターンオーバー(再生サイクル)を整える作用があります。
どんなニキビに効く?
- 面皰(白ニキビ・黒ニキビ)
- ニキビの再発予防
効果の特徴
- 角質代謝の促進:毛穴の詰まりを予防
- 皮膚の厚みを正常化:新しいニキビができにくくなる
- 抗炎症作用:軽度の炎症にも対応
使用感と注意点
- 使用初期に「レチノイド反応(乾燥・赤み)」が出やすい
- 効果が出るまでに時間がかかる(4〜8週間)
- 夜のみ使用/日中は保湿+日焼け止め必須
ベピオゲル vs ディフェリンゲルの比較
ベピオゲル | ディフェリンゲル | |
---|---|---|
成分 | 過酸化ベンゾイル | アダパレン |
主な作用 | 殺菌・角質剥離 | 角質代謝促進 |
即効性 | 比較的早い(1〜2週間) | 遅め(4〜8週間) |
向いているニキビ | 赤ニキビ、膿ニキビ | 白ニキビ、再発防止 |
副作用 | 刺激・乾燥・赤み | レチノイド反応(乾燥・かゆみ) |
使用頻度 | 1日1回(朝または夜) | 1日1回(夜) |
ベピオゲル vs ディフェリンゲル:どちらを使うべき?

効果の違いと選び方のポイント
- ベピオゲルは、炎症性ニキビ(赤いニキビ)に特に効果的です。
- ディフェリンゲルは、非炎症性ニキビ(白ニキビや黒ニキビ)や予防に適しています。
肌質や症状に応じた選択基準
- 敏感肌:ディフェリンゲルの方が刺激が少ないためおすすめ。
- 重度の炎症:ベピオゲルが効果的。
併用の可能性
医師の指導のもと、ベピオゲルとディフェリンゲルを併用することで、より効果的な治療が期待できます。
実際の使用経過とポイント

ベピオゲルの使用経過
- 1週目:塗った部分に赤み・乾燥が出るが、我慢できる範囲
- 2〜3週目:ニキビの炎症が少しずつおさまってくる
- 1ヶ月後:新しいニキビができにくくなった実感
ディフェリンゲルの使用経過
- 1〜2週目:かゆみや乾燥で不快感あり(特に頬)
- 3〜4週目:肌のざらつきが減り、毛穴がなめらかに
- 2ヶ月後:ニキビの出現頻度が明らかに減少
よくある質問(FAQ)

Q1:両方一緒に使っていいの?
A:はい、医師の指導があれば併用も可能です。実際、朝にベピオゲルを使用して、夜にディフェリンゲルを使うというパターンが多く見られます。ただし、併用時は刺激や乾燥のリスクが高まるため、保湿ケアや肌の状態に応じた調整が必要です。
Q2:保湿剤は何を使えばいい?
A:刺激の少ない低刺激・無香料の保湿剤がおすすめです。具体的には、ヒルドイド(処方薬)やセラミド配合の市販クリーム(キュレル、キュアレア、ノブなど)が相性が良いとされています。ジェルタイプはベタつかず、朝のメイク前にも使いやすいです。
Q3:どちらがニキビ跡にも効く?
A:どちらの薬も基本的には「ニキビをできにくくする薬」であり、既にできてしまったニキビ跡(色素沈着やクレーター)を直接消すものではありません。色素沈着にはハイドロキノン、トラネキサム酸などの美白成分が配合された塗り薬が使われることが多いです。
Q4:市販では買えないの?
A:日本ではベピオゲル・ディフェリンゲルのいずれも処方薬となっており、ドラッグストアなどでは購入できません。海外では類似成分を含む市販品も存在しますが、濃度や使用方法が異なるため、自己判断での購入・使用は推奨されません。皮膚科またはオンライン診療を活用するのが安全です。
Q5:メイクと併用しても大丈夫?
A:基本的には問題ありませんが、塗布後にしっかり浸透・乾燥させてからメイクをすること、また刺激が強いベースメイク(アルコール・香料入り)を避けることがポイントです。夜のケアで肌を休ませる時間も意識しましょう。
皮膚科ではどう選ばれている?
実際に皮膚科で薬が処方される際は、ニキビの種類(炎症性か非炎症性か)や肌質、副作用の出やすさを見て判断されることが多いです。
例えば、
- 炎症を起こして赤く腫れたニキビが中心の人には、殺菌作用が強く即効性のあるベピオゲル。
- 白ニキビや黒ニキビが多くて、予防メインの治療を希望する場合は、毛穴詰まりの改善や再発防止に強いディフェリンゲル。
- 肌が敏感な人には、塗る頻度や量を調整して、肌への刺激を最小限に抑えながら治療が進められます。 また、朝にベピオゲル、夜にディフェリンゲルのように、2つを併用するパターンも実際にはよくある処方です。自己判断で薬を選ぶのは難しいので、まずは皮膚科やオンライン診療で肌の状態を見てもらいながら、自分に合った使い方を提案してもらうのが安心です。
まとめ
ベピオゲルとディフェリンゲルは、どっちもニキビ治療ではよく使われる薬だけど、それぞれ得意なタイプが違います。赤く腫れたニキビにはベピオ、白ニキビや予防にはディフェリンって感じですね。一緒に使うことも多くて、朝と夜で使い分けたりもします。使い始めは乾燥したりピリピリすることもあるから、保湿と日焼け止めはしっかりしたほうが安心です!ニキビってつい自己流でケアしがちだけど、皮膚科やオンライン診療でちゃんと相談してみると意外とスッと良くなることもあるので、悩んでる人は一度試してみるのもアリだと思います。
参考資料
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