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下痢による電解質不足の症状と対策

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2025.11.13

下痢が続くと体内の水分だけでなく、ナトリウムやカリウムなどの電解質も失われてしまいます。電解質不足は体の様々な機能に影響を与えるため、早めの対応が大切です。この記事では、下痢によって引き起こされる電解質不足の具体的な症状と、適切な対処方法について詳しく解説します。

下痢による電解質不足とは

下痢が起こると、体内の水分と共に重要な電解質が失われます。電解質とは、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど、体内で電気を帯びたミネラルのことです。これらの電解質は、神経や筋肉の機能、体液バランスの維持、血液のpH調整など、生命維持に欠かせない役割を担っています。

下痢による体液損失では、水分だけでなく電解質も一緒に排出されるため、体内の電解質バランスが崩れやすくなります。特に細胞外液の脱水が起こり、血液中のナトリウムやカリウムの濃度が低下することがあります。

電解質不足で現れる主な症状

ナトリウム不足(低ナトリウム血症)の症状

血液中のナトリウム濃度が正常範囲(135-145 mEq/L)より低くなると、様々な症状が現れます。

  • 混乱や記憶障害などの意識の変化
  • 筋肉の弱さ、けいれん、震え
  • 頭痛やめまい
  • 疲労感や倦怠感
  • 吐き気や食欲不振
  • 重症の場合は痙攣を起こすこともある

ナトリウムは血圧の維持や細胞機能に重要な役割を果たしており、不足すると神経や筋肉の働きに影響が出やすくなります。

カリウム不足(低カリウム血症)の症状

正常なカリウム濃度は3.7-5.2 mEq/Lですが、下痢によってこの値が低下すると以下の症状が現れます。

  • 筋肉の脱力感やけいれん
  • 疲労感やしびれ
  • 心臓の動悸や不整脈
  • 重症例では心臓のリズム異常が生命を脅かすこともある

カリウムは心臓の規則的な拍動や筋肉収縮に必要不可欠であり、不足すると特に心臓への影響が懸念されます。

その他の電解質不足による症状

電解質の種類主な役割不足時の症状
ナトリウム体液バランス調整、神経伝達混乱、筋力低下、頭痛
カリウム心臓機能、筋肉収縮筋肉けいれん、不整脈、疲労
カルシウム骨の健康、筋肉機能筋肉のけいれん、しびれ
マグネシウム神経・筋肉機能、血糖調整筋肉の震え、倦怠感

電解質は相互に作用し合っているため、一つが不足すると他の電解質にも影響が及びます。そのため複数の症状が同時に現れることも少なくありません。

脱水症状の進行段階

下痢による水分と電解質の損失が続くと、脱水症状が段階的に進行します。早期発見と対処が重要です。

軽度の脱水(水分損失1-2%)

  • 大量の汗
  • 喉の渇き
  • 強い乾き感
  • 軽いめまいや吐き気

この段階では経口での水分と電解質の補給で対応できることが多いです。

中等度の脱水(水分損失3-5%)

  • 全身の脱力感
  • 尿の色が濃くなる、量が減る
  • 皮膚の乾燥
  • 口や舌の乾燥
  • 立ちくらみ

中等度以上になると医療機関での評価が必要になる場合があります。

重度の脱水(水分損失10%以上)

  • 精神錯乱や意識レベルの低下
  • 尿がほとんど出ない
  • 急速な脈拍と呼吸
  • ショック状態
  • 多臓器不全のリスク

重度の脱水は生命を脅かす緊急事態であり、直ちに医療機関での静脈内輸液が必要です。

乳幼児や高齢者では脱水の進行が早く、より注意が必要です。乳児では3時間以上おむつが濡れない、涙が出ない泣き方、目がくぼむなどのサインに注意しましょう。

電解質不足の対処法と治療

経口補水療法(ORT)

軽度から中等度の電解質不足には、経口補水液(ORS)が有効です。経口補水液は、適切な濃度のナトリウム、カリウム、糖分を含んでおり、小腸での水分吸収を効率的に促進します。

経口補水療法は下痢による死亡率を93%減少させると推定されており、特に5歳未満の子供の命を守る重要な治療法として認識されています。

経口補水液の標準的な配合には以下が含まれます。

  • 塩化ナトリウム
  • クエン酸ナトリウム
  • 塩化カリウム
  • グルコース(ブドウ糖)

市販の経口補水液を使用するか、薬局で購入できる経口補水塩を水に溶かして使用します。嘔吐を伴う場合は、10分ほど間隔をあけて少しずつ飲むことが推奨されます。

スポーツドリンクの注意点

スポーツドリンクは下痢による電解質損失を補うには適していません。ナトリウム濃度が低く、糖分が多いため、特に乳幼児には危険な場合があります。必ず医療用の経口補水液を選びましょう。

医療機関での治療

以下の場合は速やかに医療機関を受診してください。

  • 下痢が2日以上続く(成人)、24時間以上続く(子供)
  • 重度の腹痛や直腸の痛みがある
  • 38.9℃以上の発熱
  • 便に血液や膿が混じる、または黒いタール状の便が出る
  • 脱水症状(意識混濁、尿が出ない、急速な脈拍など)が見られる

医療機関では血液検査で電解質濃度を測定し、不足している電解質を特定します。重症例では静脈内輸液(点滴)によって水分と電解質を直接補給します。

食事による電解質補給

電解質豊富に含む食品推奨される摂取方法
カリウムバナナ、ほうれん草、オレンジ、サーモン下痢が落ち着いてから徐々に
ナトリウム塩味のスープ、みそ汁適量を温かい状態で
カルシウム乳製品、小魚消化に良い形態で
マグネシウム葉物野菜、全粒穀物、ナッツ類症状改善後に段階的に

下痢が続いている間は、油っこい食べ物や刺激の強い食べ物は避け、消化に良い柔らかい食事から始めることが大切です。症状が改善するにつれて、徐々に通常の食事に戻していきます。

電解質不足の予防策

十分な水分摂取

日常的に適切な水分を摂取することが基本です。暑い日や運動時、病気の際には意識的に水分補給を増やしましょう。ただし、糖分の多い飲料やカフェイン入りの飲料は制限することが推奨されます。

下痢の早期対処

下痢が始まったら、早めに経口補水液を飲み始めることで、電解質不足を予防できます。下痢の原因となる食中毒や感染症の予防も重要です。

下痢予防のための基本的な対策を以下にまとめます。

  • 手洗いの徹底(特に食事前とトイレ後)
  • 食品の適切な保存と調理
  • 生水や生の食品に注意する
  • ストレス管理と十分な休息
  • 規則正しい生活リズムの維持

高リスク者への特別な配慮

以下の方々は電解質不足のリスクが高いため、特に注意が必要です。

  • 乳幼児と小児
  • 高齢者
  • 慢性疾患(腎臓病、心臓病、糖尿病など)のある方
  • 免疫力が低下している方
  • 妊娠中の方

これらの方々は、軽度の下痢でも早めに医療機関に相談することをお勧めします。

まとめ

下痢による電解質不足は、適切な対処を行えば多くの場合回復します。重要なのは、症状を早期に認識し、経口補水液による適切な水分と電解質の補給を行うことです。

軽度の症状であれば自宅での対処が可能ですが、症状が重い場合や改善が見られない場合は、速やかに医療機関を受診してください。特に乳幼児や高齢者では、脱水と電解質不足が急速に進行することがあるため、注意深い観察が必要です。

日頃から十分な水分摂取を心がけ、下痢の予防に努めることで、電解質不足のリスクを減らすことができます。

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