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乳幼児の下痢が長引く時の受診目安

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2025.11.12

小さなお子さんが下痢を繰り返すと、保護者としては非常に心配になります。いつまで様子を見ても良いのか、どのような症状が出たら病院に行くべきなのか判断に迷うことも多いでしょう。乳幼児は成人に比べて脱水症状が進行しやすく、適切なタイミングでの受診が重要です。この記事では、乳幼児の下痢が長引く際の受診目安と注意すべき症状について詳しく解説します。

乳幼児の下痢が長引く場合の受診目安

乳幼児の下痢が24時間以上続く場合は、医療機関への相談が推奨されます。特に生後6か月未満の乳児や、水分摂取が十分にできていない場合は早めの受診が重要です。ウイルス性胃腸炎の場合、通常は1週間以内に軽快しますが、それ以上続く場合や脱水症状が見られる場合は医師の診察を受けましょう。

下痢の持続期間による分類

乳幼児の下痢は、持続期間によって急性、持続性、慢性に分類されます。それぞれの特徴を理解することで、適切な対応が可能になります。

分類持続期間主な原因対応の目安
急性下痢2週間以内ロタウイルス、ノロウイルスなどの感染症24時間以上続く場合は相談
持続性下痢2~4週間感染後の腸粘膜の回復遅延、食物不耐性2週間を超える場合は受診
慢性下痢4週間以上吸収不良、慢性疾患の可能性精密検査が必要

下痢の持続期間が長くなるほど、栄養吸収の問題や脱水のリスクが高まります。急性下痢の場合でも24時間以上続く際は医療機関に相談することが推奨されており、持続性・慢性下痢の場合は必ず受診して原因を特定することが大切です。

すぐに受診が必要な症状

乳幼児の下痢で以下の症状が見られる場合は、すぐに医療機関を受診してください。

脱水症状のサイン

  • おむつが6時間以上濡れていない(尿量の著しい減少)
  • 口や舌が乾燥している
  • 泣いても涙が出ない
  • 目がくぼんでいる
  • 顔色が悪く、ぐったりしている
  • 皮膚をつまんでもすぐに戻らない(皮膚の張りの低下)

乳幼児は体内の水分量が少なく、下痢によって急速に脱水状態に陥る危険性があります。体重の2%の水分が失われると強い乾きやめまいが現れ、4%では全身脱力感や精神不安定、6%以上では意識障害やけいれんのリスクが高まります。これらの症状を見逃さず、早期に対応することが重要です。

その他の危険な症状

  • 血便や黒色便が出る
  • 38.5度以上の高熱が続く
  • 激しい腹痛で泣き続ける
  • 繰り返し嘔吐して水分が取れない
  • 普段より活動量が著しく低下している
  • 呼吸が速くなっている、または異常な呼吸パターン

これらの症状は重篤な感染症や合併症の可能性を示唆しています。血便は細菌性腸炎や腸重積症などの可能性があり、高熱が続く場合は脱水の進行や全身感染のサインかもしれません。特に生後3か月未満の乳児で38度以上の発熱がある場合は、緊急性が高いため速やかに医療機関を受診してください。

乳幼児の主な下痢の原因

乳幼児の下痢にはさまざまな原因があり、原因によって対応方法や受診の緊急度が異なります。

ウイルス性胃腸炎(最も多い原因)

ロタウイルスは世界的に見て小児の胃腸炎発症例のほとんどを占める主要な原因です。症状は通常3~8日以内に全快し、ウイルス性胃腸炎全般では1週間以内に軽快することが多いとされています。しかし、この期間中に脱水症状が進行することがあるため、水分補給と症状の観察が重要です。

細菌性腸炎

サルモネラ菌、カンピロバクター、大腸菌などの細菌感染による下痢です。血便や粘液便を伴うことがあり、高熱が続くことも特徴です。食中毒として発症することもあり、抗菌薬による治療が必要な場合があります。

食物不耐性・アレルギー

乳糖不耐症や牛乳アレルギーなどによって下痢が続くことがあります。特定の食品を摂取した後に症状が悪化する場合は、食物との関連を疑います。慢性的に続く場合は、専門医による詳しい検査が必要です。

抗生物質の副作用

抗生物質の服用によって腸内細菌のバランスが崩れ、下痢が引き起こされることがあります。通常は服用終了後に改善しますが、長引く場合や悪化する場合は医師に相談が必要です。

家庭でできる対処法と注意点

医療機関を受診する前、または軽度の下痢の場合に家庭でできる対処法を紹介します。

水分補給の方法

  • 経口補水液(ORS)を少量ずつ頻繁に与える
  • スポーツドリンクはナトリウム濃度が低いため、乳幼児には適しません
  • 母乳やミルクは継続して構いません
  • アイスキャンディーやゼリーも水分補給に役立ちます

脱水症状の予防には経口補水液が最も効果的です。一度に大量に飲ませると嘔吐を誘発することがあるため、5~10分ごとに小さじ1~2杯ずつ与えることが推奨されます。スポーツドリンクは電解質バランスが乳幼児に適していないため、特に脱水時には水中毒を引き起こす危険性があることに注意が必要です。

食事の工夫

  • 無理に食べさせる必要はありません
  • 食欲がある場合は、バナナ、米、パン、茹でた野菜など消化の良いものを
  • 避けるべき食品:油っぽい食べ物、乳製品(症状が悪化する場合)、柑橘類のジュース、炭酸飲料

下痢中の乳幼児は食欲が低下することが多いですが、無理に食べさせる必要はありません。水分補給が最優先であり、食欲が戻ってきたら消化の良い食品から少しずつ再開します。脂肪分の多い食品や糖分の高いジュースは腸を刺激して症状を悪化させる可能性があるため控えましょう。

おむつかぶれの予防

  • 下痢便は肌への刺激が強いため、こまめにおむつ交換をする
  • おしりを洗う際は、ぬるま湯で優しく洗う
  • よく乾燥させてから保湿クリームやワセリンを塗る

頻繁な下痢によっておしりがかぶれやすくなります。おむつかぶれがひどくなると二次感染を起こすこともあるため、予防的なスキンケアが重要です。

医療機関での検査と治療

受診した際に行われる可能性のある検査や治療について説明します。

主な検査

  • 便検査:ウイルスや細菌の検出、潜血反応の確認
  • 血液検査:脱水の程度、電解質バランス、炎症反応の評価
  • 腹部エコー検査:腸重積症などの緊急性の高い疾患の除外

これらの検査によって下痢の原因を特定し、適切な治療方針を決定します。特に持続性・慢性下痢の場合は、吸収不良症候群や炎症性腸疾患などの可能性も考慮して詳しい検査が行われることがあります。

治療方法

  • 軽度から中等度の脱水:経口補水療法
  • 重度の脱水または経口摂取不可能:点滴による輸液治療
  • 細菌性腸炎:必要に応じて抗菌薬
  • 整腸剤:腸内環境を整える目的で処方されることがあります

治療の基本は脱水の予防と改善です。軽度の脱水であれば経口補水液での対応が可能ですが、重度の場合や嘔吐が激しくて経口摂取ができない場合は、病院での点滴治療が必要になります。下痢止め薬については、感染性の下痢の場合は病原体の排出を妨げて症状を悪化させる可能性があるため、医師の判断なしに使用すべきではありません。

予防と日常生活での注意点

乳幼児の下痢を予防し、発症した際に重症化を防ぐための日常的な対策を紹介します。

感染予防対策

  • 手洗いの徹底:おむつ交換後、調理前後、食事前
  • ロタウイルスワクチンの接種(通常生後2か月から)
  • 調理器具や哺乳瓶の清潔保持
  • 家族内で感染者がいる場合は、タオルの共用を避ける

手洗いは最も効果的な感染予防策です。特におむつ交換後は、手指に病原体が付着している可能性が高いため、石鹸を使った丁寧な手洗いが重要です。ロタウイルスワクチンは、重症化予防に高い効果があることが報告されています。

食品衛生管理

  • 肉や魚は十分に加熱する
  • 果物や野菜はよく洗う
  • 調理後の食品は早めに食べる
  • 乳幼児には生ものを与えない

食中毒による細菌性腸炎の予防には、食品の適切な取り扱いが不可欠です。特に夏場は食品が傷みやすいため、調理後の食品は速やかに食べるか冷蔵保存しましょう。

長期化する下痢の経過観察ポイント

下痢が1週間以上続く場合、以下のポイントを記録しておくと、医師の診察時に役立ちます。

  • 下痢の回数と量(1日あたり)
  • 便の性状(水様、粘液混じり、血液の有無、色)
  • 随伴症状(発熱、嘔吐、腹痛の有無と程度)
  • 尿の回数と量(おむつの濡れ具合)
  • 食欲と活動性の変化
  • 体重の変化

これらの情報は、診断や治療方針の決定に非常に有用です。特に体重の変化は脱水の程度を評価する重要な指標となります。可能であれば、症状が始まる前の体重と比較できるようにしておきましょう。

まとめ

乳幼児の下痢が24時間以上続く場合や脱水症状が見られる場合は、医療機関への相談が推奨されます。特に生後6か月未満の乳児、泣いても涙が出ない、おむつが6時間以上濡れない、ぐったりしているなどの症状がある場合はすぐに受診してください。ウイルス性胃腸炎は通常1週間以内に軽快しますが、2週間以上続く場合は別の原因を考慮した精査が必要です。家庭では経口補水液による適切な水分補給を行い、症状を注意深く観察することが重要です。

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