風邪をこじらせるとどのような病気になりますか
2025.08.28
風邪が長引いて「こじらせる」状況を経験されている方は多いのではないでしょうか。軽く見られがちな風邪ですが、適切に対処しなければ深刻な病気に発展することがあります。この記事では、風邪をこじらせた際に起こりうる合併症や病気について、医学的根拠に基づいて詳しく解説いたします。
風邪をこじらせた時の主な病気
特に免疫力が低下している状態では、ウイルス感染から二次的な細菌感染が起こりやすくなり、より深刻な症状に進行することがあります。
風邪をこじらせて起こる主な病気
肺炎(細菌性・ウイルス性)
風邪後の続発性肺炎は一般的に細菌性肺炎として現れますが、時にウイルス性肺炎や間質性肺炎を引き起こすこともあります。
- 高熱(38℃以上)
- 激しい咳と痰
- 呼吸困難
- 胸部痛
- 全身倦怠感
- 風邪症状が10日以上続く
- 症状が一時改善した後に再び悪化する
- 高齢者では発熱が微熱程度でも肺炎の可能性
肺炎は高齢者や免疫力が低下している方には特に危険で、早期の医療介入が重要です。適切な抗生物質治療により回復可能ですが、放置すると重篤化する恐れがあります。
副鼻腔炎(急性・慢性)
風邪の早期段階で頻繁に発症する合併症で、研究によると風邪患者の39%に副鼻腔炎が認められることが報告されています。
症状の種類 | 急性副鼻腔炎 | 慢性副鼻腔炎 |
---|---|---|
持続期間 | 4週間未満 | 12週間以上 |
鼻づまり | 強い | 持続的 |
膿性鼻汁 | 黄緑色 | 粘稠性 |
頭痛・顔面痛 | 激しい | 鈍痛 |
副鼻腔炎の多くはウイルス性で自然治癒しますが、細菌性の場合は抗生物質による治療が必要になります。症状が21日以内に改善することが多いため、それ以上続く場合は医療機関での診察を検討してください。
中耳炎(急性・慢性)
風邪ウイルスが耳管を通じて中耳に感染することで発症します。特に小児に多く見られる合併症です。
- 耳痛(特に夜間に悪化)
- 聴力低下
- 耳の閉塞感
- 発熱
- 耳だれ(鼓膜穿孔時)
- 軽度の場合:数日から1週間で自然治癒
- 細菌感染の場合:抗生物質治療が必要
- 慢性化すると:聴力障害のリスク
急性中耳炎は風邪に続発することが多く、早期診断と適切な治療により合併症を防ぐことができます。
気管支炎(急性・慢性)
風邪ウイルスが気管支に感染し、炎症を起こす状態です。
-
初期段階(1-3日目)
- 乾いた咳
- 軽度の発熱
- 喉の違和感
-
進行段階(4-10日目)
- 痰を伴う咳
- 胸部不快感
- 疲労感の増加
-
回復段階(10-21日目)
- 咳の減少
- 痰の色の改善
- 全身状態の回復
気管支炎の咳は通常2-3週間続くことがあり、完全な回復には時間を要します。慢性化すると治療が困難になるため、適切な安静と治療が重要です。
重篤な合併症のリスク
危険な合併症
風邪をこじらせると、稀ですが以下のような重篤な合併症を起こす可能性があります。
合併症の種類 | 症状 | 緊急度 |
---|---|---|
髄膜炎 | 激しい頭痛、首の硬直、高熱 | 緊急 |
心筋炎 | 胸痛、息切れ、不整脈 | 緊急 |
脳炎 | 意識障害、けいれん、発熱 | 緊急 |
敗血症 | 高熱、血圧低下、意識混濁 | 緊急 |
これらの症状が現れた場合は、直ちに救急医療機関への受診が必要です。風邪症状に加えて、激しい頭痛や胸痛、意識レベルの変化などが認められる場合は、躊躇なく医療機関を受診してください。
免疫力低下による影響
以下の要因により免疫力が低下している場合、風邪をこじらせやすくなります。
- 高齢(65歳以上)
- 慢性疾患(糖尿病、心疾患、腎疾患)
- 免疫抑制薬の使用
- 栄養不良状態
- 過度のストレス
- 睡眠不足
これらの条件に該当する方は、風邪の初期段階から医療機関での相談を検討することをお勧めします。
風邪をこじらせないための対策
早期対応のポイント
-
十分な休息
- 症状が軽くても無理をしない
- 睡眠時間を通常より多く確保
- 仕事や学校を休む判断も重要
-
適切な水分補給
- 1日2-3リットルの水分摂取
- 温かい飲み物を中心に
- アルコールやカフェインは控える
-
栄養バランスの維持
- 消化の良い食事
- ビタミンCを多く含む食品
- 無理な食事制限は避ける
受診の目安
以下の症状が現れた場合は、医療機関への受診を検討してください。
- 38.5℃以上の発熱が3日以上続く
- 激しい咳で睡眠が妨げられる
- 膿性の痰や血痰
- 呼吸困難や胸痛
- 激しい頭痛や首の硬直
- 症状が10日以上改善しない
特に高齢者や慢性疾患をお持ちの方は、軽い症状でも早めの受診をお勧めします。
風邪をこじらせた場合の治療
風邪をこじらせて合併症が生じた場合、原因となる病原体や症状に応じた治療が行われます。ウイルス性の場合は対症療法が中心となりますが、細菌感染が疑われる場合は抗生物質による治療が必要です。自己判断での薬物使用は避け、必ず医療専門家の指導の下で治療を受けることが大切です。
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