
フォシーガでダイエットする際の注意点と気になる効果について解説!
フォシーガダイエット効果を徹底解説! 適応や副作用、飲み方、他剤比較、ダイエット目的のリスクまで網羅的に総まとめ。
ドクターナウ編集部
2025.07.17
フォシーガ(ダパグリフロジン)は、糖尿病治療薬として知られていますが、最近ではその「体重減少効果」に注目が集まっています。しかし、ダイエット目的での使用にはリスクも伴います。本記事では、フォシーガの効果や基本情報、リスク、そして他のSGLT2阻害薬との違いを詳しく解説します。
フォシーガ(ダパグリフロジン)とは?

フォシーガは、
SGLT2阻害薬
という薬剤で、主に2型糖尿病の治療に使用されます。この薬は腎臓での糖の再吸収を抑制し、尿中に糖を排出することで血糖値を下げる効果があります。
フォシーガはどんな病気の時に飲むの?
フォシーガは、以下のような適応症で使用されます
- 2型糖尿病:血糖値のコントロールを改善を目的とし利用されます。
- 心不全:心不全による入院リスクの低減のために用いられます。
- 慢性腎疾患:腎機能低下の進行を遅らせる効果も見込めます。
フォシーガ錠5mgと10mgの違い
フォシーガには5mgと10mgの2つの用量があります。通常、5mgから開始し、必要に応じてフォシーガ錠10mgに増量されます。医師の指示に従い、適切な用量を選択することが重要です。
フォシーガで“痩せる”効果の秘訣

フォシーガが体重減少に寄与する理由は、その独自の作用機序にあります。
SGLT2阻害薬のメカニズム
フォシーガは腎臓での糖の再吸収を抑制し、尿中に糖を排出します。この過程でカロリーも一緒に排出されるため、体重減少が期待されるのです。
- ポイント1:糖質量が少ない食事だと効果が薄い?
すでに極端な糖質制限をしている場合、体内で排出される糖そのものが少ないため、フォシーガの「排糖作用」によるカロリー損失量は小さくなります。
- ポイント2:脂肪が減る?水分が減る?
フォシーガ使用初期には水分損失が目立つため、体重計の数字以上に「脂肪が減っているわけではない」というケースも。長期的には体脂肪減少につながりますが、過度な期待は禁物です。
ダイエットの成功例と注意点
- 成功例:Aさん(30代女性)の場合
血糖値がやや高めだったAさんは、医師の処方によりフォシーガ5mgを開始。緩やかな食事制限(夕食の白米を少なめに)とウォーキングを週3回取り入れ、3か月で体重が4kg減少。体脂肪率も2%ほど下がり、血糖値も安定。
- 注意点
医師の指導なしでフォシーガを使用すると低血糖や脱水症状が起こる可能性があります。適応外使用には法的リスクも伴うため、必ず医療機関で相談しましょう。
他のSGLT2阻害薬との比較:フォシーガは何が違う?
フォシーガは、他のSGLT2阻害薬と比較していくつかの特徴があります。
効果と副作用の比較
- **エンパグリフロジン(ジャディアンス)**心血管疾患予防効果に特に注目が集まる。
- **カナグリフロジン(インボカナ)**尿糖排泄量が多く、やや低血糖リスクが高めという報告も。
- **フォシーガ(ダパグリフロジン)**心不全や腎疾患への保護効果が特に注目される。
フォシーガの独自性
フォシーガは、心不全や腎疾患の進行を遅らせる効果があるため、これらの疾患を持つ患者にとって特に有用とされています。
フォシーガはいつ飲むの?フォシーガの飲み方について

- 1日1回の内服が原則
フォシーガは、通常1日1回の服用が推奨されています。朝・昼・夜など、どのタイミングでもよいとされていますが、
毎日同じ時間帯
に飲むことで飲み忘れを防げます。
- 食事との関係
フォシーガは
食事の有無にかかわらず
内服可能です。つまり、食前・食後どちらでもよいという点が特徴です。
- 飲み忘れを防ぐために、朝食後や夕食後など、自分が覚えやすいタイミングを決めておくと続けやすいです。
- 水またはぬるま湯などで服用
内服薬全般に言えますが、ジュースやお茶などではなく、水やぬるま湯で飲むのが基本です。
- 飲み忘れた場合
飲み忘れに気づいた場合は、
次の服用時間までに間があるならすぐに1回分を内服
し、通常の服用スケジュールに戻すのが一般的です。ただし、
次の服用時間が近い場合は、忘れた分を無理に重ねて飲まない
ようにしてください。二重服用は副作用リスクを高めます。
フォシーガのリスクと副作用

フォシーガの使用には、いくつかのリスクと副作用が伴います。
「飲むだけでスルスル痩せる」という幻想
は禁物です。
フォシーガの副作用
- 尿路感染症や性器感染症:糖が尿中に排出されることで感染リスクが高まる可能性があります。
- 脱水症状:尿量の増加により体内の水分が失われやすくなります。夏場や運動時は特に注意しましょう。
- 低血糖:特にインスリンや他の糖尿病薬と併用する場合にリスクが高まるので注意が必要です。
フォシーガの長期投与のリスクと腎機能への影響
フォシーガは腎機能を保護する効果もありますが、
腎機能が著しく低下している場合には使用が制限
されることがあります。長期投与においても、定期的な腎機能のモニタリングが推奨されます。
ダイエット目的でのフォシーガ使用はほんとに安全?
フォシーガをダイエット目的で使用することは、適応外使用(自由診療)に該当します。
適応外使用のリスク
日本では、医薬品の適応外使用は医師の判断に基づいて行うことがあります(自由診療)。しかし、自己判断での使用は副作用のリスクが懸念されます。最近ではフォシーガを個人輸入できるとうたっているサイトも見かけますが、本物が届くという保証もなくとても危険です。
医師の指導なしでの使用の危険性
医師の指導なしでフォシーガを使用すると、
低血糖や重篤な副作用のリスク
が高まります。安全に使用するためには、必ず医師の診断と処方のもと服用し安全にダイエットを行いましょう!
【Q&Aコーナー】フォシーガのこれが気になる!

Q1. フォシーガを飲んでいれば、お酒を飲んでも大丈夫?
A1. 適度なお酒なら問題ない場合もありますが、アルコールには血糖値を下げる作用もあります。低血糖リスクが高まる可能性があるため、飲酒量や頻度は必ず主治医と相談してください。
Q2. 一度飲み始めたら、いつまで続ければいいの?
A2. フォシーガは糖尿病や心不全などの長期管理が必要な方が継続的に使用する薬です。医師からの指示がない限り自己判断でやめるのはNGです。ダイエット目的のみで使う場合も同じく、医師との相談の下服用を続けるかやめるか判断するようにしましょう。
Q3. 血糖値が正常範囲でも使っていい?
A3. 正常血糖値の方の使用は原則として適応外となりますが、自由診療で処方しているクリニックもあります。自己判断は危険なので、必ず医療従事者に相談し服用を決定するようにしましょう。
Q4. “食事制限なし”でも本当に痩せられる?
A4. 確かにカロリー排出効果はありますが、暴飲暴食をしていたら太るリスクは消えません。食生活の見直しや適度な運動と組み合わせることで、初めて効果を最大限活かせます。
まとめ
フォシーガは、糖尿病治療薬としての効果だけでなく、体重減少や心不全、腎疾患への効果も期待される薬です。しかし、**「飲むだけで痩せる薬」**というわけではありません。
- ダイエット目的での使用は適応外であり、リスクも高くなります。
- 過度な糖質制限をしていると、排糖によるダイエット効果は小さくなることもあります。
- 体重減少の大部分が「水分損失」だけになっていないか確認が必要なので定期的な受診も忘れずに!
- フォシーガの通販や個人輸入をうたっているサイトからは買わないことも絶対守ってください!
使用を検討する際は、必ず医師と相談し、安全に使用することが重要です。特に、フォシーガだけに頼るのではなく、食事や運動もきちんと管理するという姿勢がダイエット成功の鍵となります。
参考資料
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