
首や顔がかゆい…その赤みやブツブツ、もしかしてアトピー?原因・対策を徹底解説!
首や顔のかゆみや赤み、ブツブツが気になる方必見!アトピー性皮膚炎の可能性や原因、症状の見分け方、効果的な治療法や対策について詳しく解説します
ドクターナウ編集部
2025.07.31
顔や首がかゆい、肌の赤みが治らない、汗疹が何度もできる、赤みやブツブツが気になる…そんな症状に悩まされていませんか? 特に
同じところがずっとかゆい場合や、
湿疹がなかなか治らない場合は、アトピー性皮膚炎の可能性も考えられます。本記事では、これらの症状の原因やアトピー性皮膚炎の特徴、セルフチェック、そしてアトピーの治し方について詳しく解説します。
首や顔のかゆみや赤み、ブツブツの原因を知ろう

首や顔にかゆみや赤み、また背中にまで湿疹やブツブツが現れる原因はさまざまです。これらの症状は一時的なものから慢性的なものまで幅広く、
原因を特定することが重要です。考えられる原因は4つあります
乾燥肌
湿度が低い冬場やエアコンの効いた部屋で悪化しやすいが特徴です。乾燥がひどくなると肌のバリア機能が低下するため、かゆみや赤みが出やすいという性質を持っています。加湿器の活用や保湿などで症状を軽減できるのも特徴の一つです。
アレルギー反応
何か特定のものを食べると赤みが目立ったり、ニキビができる場合もアレルギーが考えられます。食品や化学物質だけでなく、ダニ・ホコリなどが原因になることもあります。かゆみを伴う湿疹やブツブツ、赤みが出ることが特徴です。グルテンにアレルギーを持つ方も多く、パンを食べるとニキビができるといった悩みも実はアレルギーによるものの可能性があります。
ストレス
ストレスによって湿疹ができる場合もあります。これは自律神経やホルモンバランスの乱れによって肌の調子が崩れることで、肌かかゆくなったり赤みが目立つようになります。かゆみや炎症が治りにくくなりさらに肌のバリアが弱まってしまいます。
アトピー性皮膚炎
遺伝的要因や免疫系の異常、環境要因が複雑に絡み合って発症します。同じところがずっと痒い、湿疹が再発しやすいのが特徴で特に肘や膝の裏など、肌が重なる部分の炎症が代表的です。
アトピー性皮膚炎チェックリスト

「
湿疹が治らない場合や赤みが繰り返し起こる」「
同じ場所をずっと掻き続けてしまう」といった場合、アトピー性皮膚炎の可能性があります。まずは以下のチェックポイントを参考にしてみてください。
アトピーチェックリスト
- 肘や膝の内側など、関節の曲がる部分が特にかゆい
- 口の周り、目の周りなど皮膚が薄い部分が赤くなりやすい
- 湿疹やブツブツが治ったと思ったら、またすぐに再発する
- かゆみがひどくて夜に眠れないことがある
- 家族や親族にアレルギー疾患のある人がいる(花粉症や喘息、食物アレルギーなど)
上記の項目に当てはまるものが多い場合、アトピー性皮膚炎の可能性が高いかもしれません。気になる場合は、一度皮膚科で診察を受けましょう。
部位別に見るアトピーの症状
アトピーのチェックリストを確認しても自分の症状がアトピーかどうかよくわからない場合は、部位別にどんな特徴があればアトピーの可能性があるのか確認してみましょう!
顔やおでこの症状
アトピーは目の周りや顔等の肌が薄い部分で悪化しやすいと言われています。
- 赤みや乾燥、小さなブツブツができやすい
- 目の周りがかゆくなり、赤くなったり肌がカサカサして見える
- おでこや顔に細かな湿疹やブツブツが出て、かゆみを伴う場合が多い
首や背中の症状
- 首は衣類や汗の刺激で悪化しやすく、赤くただれてしまうことも。夏場は汗に触れて痒みを感じ、特にマフラーを付ける季節になると気づいたら赤くなっていたり痒みを感じる。
- 背中では、特に汗をかきやすい部分にブツブツやかゆみが出やすい。繰り返し痒くなる
肘や膝の内側、腕の症状
- 皮膚が折れ曲がる部分(肘や膝の内側)が痒くなりやすい。とくに汗をかくとさらに痒い。
- 腕や脚に乾燥や赤みが広がり、掻きむしってしまうと悪循環に。かさぶたができても痒くてかきむしってしまう。
頭皮や髪の生え際
- 頭皮がかゆくなり、ふけのような細かい皮膚片が出る場合も
- 髪の生え際に赤みやブツブツが広がる。シャンプーを変えてもずっと症状がある。
アトピー性皮膚炎とは?

アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下し、外部からの刺激やアレルゲンに対して過敏に反応することで発症する
慢性的な炎症性皮膚疾患です。
アトピーとアレルギーの関係
アトピー性皮膚炎は、食物アレルギーや花粉症、喘息などのアレルギー疾患と併発しやすく、アレルゲンを特定するため、血液検査やパッチテストなどを行うことが多いです。
また、アトピーには様々な誤解された認識があり、子どもだけがなる病気とも思われがちですが、大人になってから発症するケースもあります。(成人型アトピー)
病院へ行くタイミング
- 自己判断で市販薬を使っても改善しない場合
- 掻き壊して傷や感染症が疑われる場合
- 日常生活に支障が出るほどかゆみが強い場合
アトピー性皮膚炎の治療法

主な治療法は、症状の軽減と再発の防止になります。
アトピーは皮膚科での治療と、
日常生活でのセルフケアの両方が重要となります。
医療機関での治療
- アトピーには塗り薬が良く処方されます。炎症を抑える効果が高く、症状の急性期に使用されます
- 症状の強さに応じて強度や使用期間が調整され、医師の指示に従った塗布を続けることで副作用のリスクを下げることができます。
- ステロイドが使用しにくい部位(顔・首など)に処方されることが多く、長期的に使えるというメリットがあります。
- 肌のバリア機能を高めるために欠かせません。入浴後の肌がしっとりしているタイミングに保湿を行い肌の水分をなるべく逃がさないようにしましょう。とくに膝、背中、腕のアトピーの部分をしっかり保湿しましょう。
アトピーを予防・改善する日常生活でのセルフケア
- ぬるま湯でやさしく洗う:熱いお湯は皮脂を洗い流しすぎて乾燥を招きます。
- 刺激の少ない石けんを使う:無香料・無着色タイプがおススメです。
- 保湿は入浴後すぐに:タオルドライ後、数分以内に保湿剤を塗ると効果的です。
- 肌にやさしい綿素材やシルクなど通気性の良い素材を選びましょう。睡眠時、無意識に掻いてしまうのを予防できます。
- 柔軟剤や洗剤の残りにも注意。香料が強いものは避けるようにしましょう。
- エアコンの使いすぎに注意し、**部屋の湿度は50〜60%**を目安に保つようにしましょう。
- ダニやホコリを防ぐため、こまめに掃除や換気を行うことも大切です。
- バランスの良い食事を心がけ、ビタミンやミネラルを豊富に摂取するようにしましょう。
- ストレス管理も大事です。睡眠を十分にとり適度な運動も取り入れるようにしましょう。
よくある質問(Q&A)

A1. 適切な量と頻度を守れば、ステロイド外用薬はアトピーの症状を早く抑えてくれる重要なお薬です。自己流でやめたり使用量を減らしたりせず、医師の指示を守りましょう。
A2. アトピー性皮膚炎は長く付き合う必要がある疾患ですが、適切なケアと治療を続ければ、症状をコントロールしてほとんど出なくなるケースも多いです。
A3. はい、子どもの頃にはなかったのに、成人後になってから発症する「成人型アトピー」も珍しくありません。生活習慣やストレス、ホルモンバランスなどが影響することがあります。
最後に
首や顔のかゆみや赤み、ブツブツに悩んでいる場合、まずは
症状がアトピー性皮膚炎かどうかをしっかり見極めることが大切です。自己判断で市販薬を使っても良くならない場合や、症状が悪化する場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。
専門家による診断と適切な治療、そして日常生活でのセルフケアを組み合わせることで、
アトピー性皮膚炎の症状は格段に改善しやすくなります。ストレス管理や環境整備、スキンケアなど、できることから少しずつ取り入れて、
健康な肌を取り戻す一歩を踏み出してみてください。
参考資料
- ドクターナウは特定の薬品の推薦および勧誘を目的としてコンテンツを制作していません。ドクターナウ会員の健康な生活をサポートすることを主な目的としています。
- コンテンツの内容は、ドクターナウ内の医師および看護師の医学的知識を参考にしています。
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