
お盆明けの"食べすぎリセット術"|増えた体重を無理なく戻す方法
お盆休みで増えた体重を48時間以内にリセット!食べすぎによる体重増加の原因と、無理なく健康的に元に戻すための7つの実践方法をご紹介。カリウム豊富な食材やビタミンB群を活用した効果的なダイエット法で、お盆太りを解消しましょう。
ドクターナウ編集部
2025.08.06
お盆休みが終わって体重計に乗ったら、「あれ?2~3kg増えてる…」と驚いた経験はありませんか?親戚との集まりでご馳走を食べ、夏祭りでかき氷や焼きそばを楽しみ、家でゆっくりしながらお菓子をつまんでいたら、気がつけばお盆太りに。でも安心してください。お盆期間中の短期間で増えた体重は、正しい方法で
48時間以内にリセットすることが可能です。
この記事では、お盆太りの原因を科学的に解説し、無理なく健康的に体重を戻すための実践的な方法をご紹介します。
お盆太りの原因とは?なぜ短期間で体重が増えるのか

お盆期間中の食生活の変化が主な原因です
お盆太りの主な原因は、普段とは大きく異なる食生活にあります。以下の要因が複合的に作用することで、短期間での体重増加が起こります。
原因 | 詳細 | 影響度 |
---|---|---|
食事回数の増加 | 親戚の集まりや外食機会の増加 | ★★★ |
高カロリー食品の摂取 | お盆料理、お菓子、アルコール | ★★★ |
糖質・塩分過多 | そうめん、スイカ、お酒のおつまみ | ★★☆ |
運動不足 | 帰省や家でのんびり過ごす時間増加 | ★★☆ |
生活リズムの乱れ | 夜更かしや食事時間の不規則化 | ★☆☆ |
お盆太りの最も大きな要因は食事回数の増加と高カロリー食品の摂取です。親戚との集まりでは普段より多くの料理が並び、つい食べ過ぎてしまいがちです。
特に注意すべきはお盆特有の食材で、そうめんは一見ヘルシーに見えますが糖質が多く、スイカも意外に糖分が含まれています。また、お酒のおつまみには塩分が多く含まれており、体内に水分を溜め込む原因となります。これらの要因が重なることで、短期間での体重増加が起こるのです。
重要なのは、これらの原因を理解して適切な対策を取ることです。
お盆期間中に増えた体重の大部分は、実は
脂肪ではなく水分です。糖分や塩分を多く摂取すると、体内に水分が溜まりやすくなり、一時的に体重が増加します。これがお盆太りの正体なのです。
お盆太りは「48時間ルール」で解決できます
食べ過ぎで摂取した余分なエネルギーは、すぐに脂肪になるわけではありません。過剰に摂取した糖質や脂質は、まず肝臓に運ばれ、
約48時間蓄えられます。この期間内に適切な対処を行えば、効率的に体重をリセットすることができます。
48時間を過ぎると、余分なエネルギーがコレステロールや中性脂肪に変化し、体脂肪として蓄積される可能性が高くなります。つまり、お盆が終わったら
すぐにリセット行動を開始することが重要なのです。
無理なく体重を戻す7つの効果的なリセット方法
食事編:バランスの取れた食事調整

1. 炭水化物を一時的に調整する
お盆期間中に摂り過ぎた炭水化物を、2~3日間だけ通常の半分程度に減らしましょう。特に夕食では、ご飯やパンなどの主食を控え、野菜とタンパク質中心のメニューにします。
- 白米 → こんにゃく米、しらたき
- パン → サラダ、野菜スープ
- 麺類 → 豆腐麺、野菜麺
炭水化物の置き換えは段階的に行うことが成功の秘訣です。
いきなり全てを置き換えるとストレスが溜まり、かえって暴食の原因になることがあります。まずは夕食の主食から始めて、体が慣れてきたら他の食事でも調整しましょう。こんにゃく米は通常の白米と混ぜることで、満足感を保ちながらカロリーを抑えることができます。また、しらたきを使った麺料理は食物繊維が豊富で、便秘解消効果も期待できます。
置き換え食材を選ぶ際は、満足感と栄養バランスの両方を考慮することが重要です。
炭水化物を完全に抜くのではなく、朝食と昼食では適量を摂取して、エネルギー不足による体調不良を防ぎます。
2. カリウム豊富な食品でむくみを解消する
お盆期間中の塩分過多によるむくみを解消するため、カリウムを多く含む食品を積極的に摂取しましょう。カリウムには体内の余分な水分と塩分を排出する効果があります。
食材名 | カリウム含有量(mg/100g) | 食べ方の提案 |
---|---|---|
ほうれん草 | 690 | おひたし、味噌汁の具 |
アボカド | 720 | サラダ、スムージー |
バナナ | 360 | 朝食のデザート |
納豆 | 660 | 朝食、夜食 |
わかめ | 730 | 味噌汁、サラダ |
とろろ昆布 | 6100 | おにぎり、スープのトッピング |
カリウム豊富な食材の中でも、
とろろ昆布は圧倒的にカリウム含有量が多く、少量でも高い効果が期待できます。ただし、塩分も多く含まれているため、使い過ぎには注意が必要です。日常的に取り入れやすいのは、ほうれん草のおひたしや納豆です。これらは日本の食卓に馴染みやすく、他の栄養素も豊富に含まれています。
バナナは手軽に摂取できる上、自然な甘さがあるため間食の代わりにもなります。
また、これらの食材を調理する際は、カリウムが水に溶けやすい性質を考慮することが大切です。茹で汁も一緒に摂取できる味噌汁や、生で食べられるサラダでの摂取がおすすめです。
これらの食材を1日の食事に2~3種類取り入れることで、効果的にむくみを解消できます。むくみが取れると、見た目にもスッキリとした印象になり、実際の体重減少にも繋がります。水分を控える必要はありません。むしろ十分な水分摂取と合わせることで、カリウムの効果が高まります。
3. 代謝を促すビタミンB群を摂取する
食べた物をエネルギーとして効率よく消費するために、代謝に欠かせないビタミンB群を積極的に摂りましょう。
- ビタミンB1(糖代謝): 豚肉、うなぎ、玄米、大豆製品
- ビタミンB2(脂質代謝): レバー、納豆、卵、牛乳
- ビタミンB6(タンパク質代謝): レバー、にんにく、かつお、バナナ
ビタミンB群は食べたものをエネルギーに変換する際に必要不可欠な栄養素です。
お盆期間中に摂り過ぎた糖質や脂質を効率的に燃焼させるためには、これらのビタミンが十分に必要となります。特に注目すべきは、複数のビタミンB群を含む食材です。
で、朝食に取り入れることで一日の代謝をスムーズにスタートできます。豚肉は疲労回復効果も高く、お盆疲れで疲れた体にも効果的です。レバーは苦手な方も多いですが、調理方法を工夫することで食べやすくなります。
これらの食材を毎食一品ずつでも取り入れることで、代謝機能を正常に保ち、お盆太りの解消を促進できます。
これらのビタミンは水溶性のため、毎食少しずつ摂取することが重要です。
運動編:効率的な有酸素運動

4. 30分のウォーキングを取り入れる
お盆太りリセットには、激しい運動よりも軽い有酸素運動が効果的です。1日30分程度のウォーキングから始めましょう。
- 歩く時間: 食後1~2時間後
- 歩くペース: 軽く息が弾む程度
- 継続期間: 最低3日間
- 歩数目標: 6,000~8,000歩
ウォーキングを始める最適なタイミングは食後1~2時間後です。
この時間帯は血糖値が上昇している状態で、運動により効率的にエネルギーを消費できます。歩くペースは「隣の人と会話ができる程度」を目安にしましょう。息切れするほど激しく歩く必要はありません。
で、毎日同じ時間にウォーキングする習慣をつけることをおすすめします。歩数計やスマートフォンのアプリを活用して、日々の歩数を記録すると達成感も得られます。雨の日は屋内での足踏みや階段昇降で代用することもできます。
ウォーキングは単なる運動効果だけでなく、ストレス解消や睡眠の質向上にも繋がるため、お盆太り解消の総合的なサポートとなります。
ウォーキングは脂肪燃焼効果があるだけでなく、腸の動きを活発にして便秘解消にも役立ちます。
5. 簡単なストレッチで血行改善
血行を良くして代謝を高めるため、朝晩5分ずつのストレッチを行いましょう。
- 両手を上に伸ばして背伸び(10秒×3回)
- 首を左右にゆっくり回す(各方向5回)
- 肩甲骨を寄せる動き(10回)
- 足裏マッサージ(各足1分)
- ふくらはぎストレッチ(各足30秒)
- 深呼吸しながら前屈(30秒)
朝のストレッチは
体を目覚めさせ、一日の代謝をスムーズに始動させる効果があります。背伸びは全身の血行を良くし、肩甲骨を動かすことで肩こり解消にも繋がります。お盆期間中にスマートフォンやテレビを見る時間が長かった方は、特に首や肩のストレッチが効果的です。
夜のストレッチはリラックス効果を重視した内容になっています。
足裏マッサージは全身のツボが集中している部位を刺激することで、内臓機能の活性化も期待できます。ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれる部位で、ここをしっかりとストレッチすることで血液の循環が改善されます。
これらのストレッチは短時間で効果的に行えるため、忙しい方でも継続しやすく、お盆太り解消の強力なサポートとなります。
生活習慣編:体のリズムを整える

6. 十分な睡眠で食欲ホルモンを正常化
睡眠不足は食欲を増進させるホルモン「グレリン」の分泌を増やし、食欲を抑制する「レプチン」の分泌を減らします。お盆太りをリセットするには、7~8時間の質の良い睡眠が不可欠です。
- 就寝2時間前までに夕食を済ませる
- 寝室の温度を25~26度に設定
- スマートフォンは就寝1時間前から見ない
- 毎日同じ時間に就寝・起床する
良質な睡眠はお盆太り解消において見落とされがちですが、実は非常に重要な要素です。
睡眠不足は食欲を司るホルモンのバランスを崩し、過食の原因となります。特に、就寝前の食事は消化に時間がかかり、睡眠の質を低下させてしまいます。
寝室の環境づくりも重要で、
適切な温度設定により深い眠りを得ることができます。暑すぎると寝返りが増えて眠りが浅くなり、寒すぎると体が緊張状態になってしまいます。25~26度は多くの人にとって快適な睡眠温度とされています。
また、スマートフォンやタブレットから発せられるブルーライトは、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌を阻害します。就寝前はデジタル機器から離れ、読書やリラックスできる音楽を聴くなどして過ごしましょう。
7. こまめな水分補給で代謝を活性化
1日1.5~2リットルの水分摂取を心がけましょう。水分不足は代謝を低下させ、老廃物の排出も妨げます。
- 起床直後: コップ1杯の常温の水
- 食前30分: コップ半分の水
- 運動前後: 適量の水分補給
- 就寝前: コップ半分の水(トイレが近い方は少なめに)
水分摂取のタイミングは効果を最大化するために重要なポイントです。
起床直後の水分補給は、睡眠中に失われた水分を補い、内臓機能を活性化させる効果があります。また、腸の蠕動運動を促進するため、便秘解消にも役立ちます。
食前の水分摂取は胃液を薄めることなく、適度な満腹感を得られるため食べ過ぎ防止に効果的です。ただし、
食事中の大量の水分摂取は消化を妨げる可能性があるため注意が必要です。
運動時の水分補給は脱水症状を防ぐだけでなく、代謝を維持するためにも重要です。特に夏場は発汗量が多くなるため、こまめな補給を心がけましょう。就寝前の適度な水分摂取は、夜間の脱水を防ぎ、朝の目覚めを良くする効果があります。
常温の水か白湯がおすすめです。冷たい飲み物は胃腸に負担をかけ、代謝を下げる可能性があります。糖分の含まれた飲み物は避け、お茶や炭酸水なども上手に活用しましょう。
これらの方法を組み合わせることで、お盆期間中に増えた体重を無理なく、健康的に元に戻すことができます。重要なのは極端な制限ではなく、バランスの取れたアプローチを継続することです。
医療的なサポートが必要な場合

生活習慣の改善だけでは食欲のコントロールが難しい場合や、お盆太りが慢性的な体重管理の問題に発展している場合は、医療機関での相談をおすすめします。
食欲抑制に関する医療的選択肢
近年、食欲を自然にコントロールする医療用治療薬として、GLP-1受容体作動薬が注目されています。日本では**マンジャロ(Mounjaro/一般名:チルゼパチド)**などが、医師の処方のもとで使用されています。
- 血糖値を安定させることで自然な食欲抑制効果
- 胃の動きを調整し、満腹感の持続をサポート
- 週1回の注射タイプで使いやすい
- 臨床試験では体重減少効果も確認されている
ただし、これらの薬剤は
医師の診察と処方が必要な処方箋医薬品です。副作用や適応についても個人差があるため、必ず専門医との相談のうえで判断してください。
- 食欲のコントロールが自分では困難
- BMI25以上で生活習慣病のリスクがある
- 何度もダイエットに挫折している
- お盆太りが慢性的な体重増加のきっかけとなった
これらの症状に該当する場合は、単なる一時的なお盆太りを超えて、
より専門的な体重管理が必要な状態の可能性があります。食欲のコントロールが困難な場合、意志力だけでは解決が難しく、医学的なアプローチが効果的なことがあります。
BMI25以上の方は、日本肥満学会の基準では肥満1度に該当し、糖尿病や高血圧などの生活習慣病リスクが高まります。
早期の医療介入により、将来的な健康リスクを大幅に軽減できる可能性があります。
何度もダイエットに挫折している方は、根本的な原因(ホルモンバランス、代謝異常、心理的要因など)が隠れている場合があります。医師による総合的な診断を受けることで、適切な治療方針を立てることができます。お盆太りをきっかけに、長期的な健康管理を見直すよい機会と捉えることも大切です。
避けるべきNG行動とその理由

お盆太りをリセットしようと焦る気持ちは分かりますが、以下のような極端な方法は逆効果となる可能性があります。
食事を完全に抜く行為は危険です
「食べ過ぎた分、今日は何も食べない」という考えは非常に危険です。食事を長時間抜くと、その後の食事で血糖値が急激に上昇し、かえって脂肪を蓄積しやすくなります。
- 食事を抜く
- 血糖値が不安定になる
- 強い空腹感が生まれる
- 次の食事で食べ過ぎる
- 血糖値が急上昇
- インスリンが大量分泌
- 脂肪として蓄積されやすくなる
この悪循環は多くの人が陥りやすい罠です。
食事を抜くことで一時的に摂取カロリーは減りますが、結果的に太りやすい体質を作ってしまいます。血糖値の急激な変動は体にとって大きなストレスとなり、エネルギーを脂肪として蓄積しようとする機能が働きます。
特に朝食を抜くと、前日の夕食から次の食事まで12時間以上空くことになり、体は「飢餓状態」と判断してしまいます。
この状態で食事をすると、体はできるだけ多くのエネルギーを蓄えようとし、結果的にお盆太りが悪化することになります。
正しいアプローチは食事の質と量を調整することです。3食規則正しく、栄養バランスを考えた食事を心がけることで、健康的にお盆太りを解消できます。
激しい運動による無理なカロリー消費
お盆期間中に動かなかった体で、いきなり激しい運動をするのも危険です。怪我のリスクが高く、継続も困難になります。
極端な単品ダイエット
「キャベツだけ」「りんごだけ」といった単品ダイエットは、栄養バランスを崩し、リバウンドの原因になります。
FAQ
Q1: お盆太りは何日くらいで元に戻りますか?
A: 適切な方法でリセットを行えば、
3~7日程度で元の体重に近づけることができます。ただし、増加した体重の内容(水分・脂肪の比率)や個人の体質により期間は変わります。最初の48時間が最も重要で、この期間に適切な食事調整と軽い運動を行うことで効率的なリセットが期待できます。
Q2: 水分をたくさん飲むと体重が増えませんか?
A: 一時的には体重が増えることもありますが、
適切な水分摂取は減量に必要です。水分は老廃物の排出を促し、代謝を活発にします。また、空腹感を和らげる効果もあります。1日1.5~2リットルを目安に、常温の水を少しずつ飲むのがおすすめです。
Q3: お盆期間中に5kg以上増えた場合も同じ方法で大丈夫ですか?
A: 5kg以上の急激な体重増加の場合は、
医療機関への相談をおすすめします。単純な食べ過ぎではなく、むくみや他の要因が関与している可能性があります。まずは本記事の方法を1週間試し、改善が見られない場合は専門医に相談してください。
Q4: リセット期間中にお酒は飲んでも良いですか?
A: リセット期間中は
アルコールは控えることをおすすめします。アルコールは肝臓での脂肪代謝を妨げ、むくみの原因にもなります。どうしても飲む必要がある場合は、糖質の少ないハイボールやウイスキーの水割りを少量に留めてください。
Q5: 便秘がちでお盆太りが解消されません。何か良い方法はありますか?
A: 便秘はお盆太りリセットの大きな妨げになります。
食物繊維豊富な食材(わかめ、ほうれん草、こんにゃく等)を積極的に摂り、朝起きてすぐにコップ1杯の水を飲む習慣をつけてください。また、軽いウォーキングも腸の蠕動運動を促進します。3日以上改善がない場合は薬剤師や医師に相談してください。
Q6: 家族がいるとリセット食事を続けるのが難しいです。どうすれば良いですか?
A: 家族には事前に「数日間体重を戻すための食事調整をする」と宣言しましょう。
家族の理解と協力が成功の鍵です。一緒にヘルシーな食事を楽しんだり、散歩に誘ったりすることで、家族も健康的な生活習慣を身につけるきっかけになります。また、自分だけ別メニューにするのではなく、同じ食材で量を調整する方法もおすすめです。
参考文献
- 過食 - Wikipedia
- Weight gain - unintentional: MedlinePlus Medical Encyclopedia
- Resistance to weight gain during overfeeding: a NEAT explanation - PubMed
- Interventions to enhance adherence to dietary advice - Cochrane Library
- A Mobile Health and Wellness Coaching Intervention for Weight Loss - ClinicalTrials.gov
- ドクターナウは特定の薬品の推薦および勧誘を目的としてコンテンツを制作していません。ドクターナウ会員の健康な生活をサポートすることを主な目的としています。 * コンテンツの内容は、ドクターナウ内の医師および看護師の医学的知識を参考にしています。
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