花粉症でにおいが分からない!嗅覚障害の治し方
2025.12.05
花粉症の時期になると、鼻水や鼻づまりだけでなく「においが分からない」「味がしない」といった症状に悩まされることはありませんか? 食事の楽しみが半減してしまうだけでなく、ガスの臭いに気づけないなど、生活上の危険も伴います。 この記事では、花粉症による嗅覚障害の原因と、効果的な治し方について解説します。
[核心回答]
花粉症による嗅覚障害は、鼻の粘膜が腫れてにおいの通り道が塞がることが主な原因です。 この「気導性嗅覚障害」は、
鼻の炎症を抑える治療を行うことで、多くの場合は改善します。 市販の点鼻薬や鼻うがいも有効ですが、長引く場合は耳鼻咽喉科での適切な治療が必要です。
花粉症でにおいがしなくなる原因
1. 粘膜の腫れによる「気導性嗅覚障害」
花粉症(アレルギー性鼻炎)による嗅覚障害のほとんどは、「気導性嗅覚障害」と呼ばれるものです。 アレルギー反応によって鼻の粘膜が腫れ上がり、においの分子が鼻の奥にある「嗅裂(きゅうれつ)」というセンサー部分まで届かなくなることで起こります。 鼻づまりが解消されれば、自然と嗅覚も戻ることが一般的です。
2. 副鼻腔炎(蓄膿症)の併発
花粉症が悪化すると、副鼻腔炎(蓄膿症)を併発することがあります。 副鼻腔に膿が溜まることで、より強い嗅覚障害を引き起こすことがあります。 この場合、花粉症の治療だけでは不十分なことがあり、抗生物質などの追加治療が必要になることがあります。
COVID-19との違いは?
新型コロナウイルス感染症による嗅覚障害は、鼻づまりがないのに急ににおいが分からなくなることが特徴の一つです。 一方、花粉症の場合は「鼻づまり」を伴うことがほとんどです。 ただし、自己判断は難しいため、不安な場合は医療機関を受診しましょう。
嗅覚障害の具体的な治し方・対処法
花粉症による嗅覚障害を治すための、効果的な方法を3つ紹介します。
1. ステロイド点鼻薬の使用
最も効果的とされるのが、抗炎症作用のある
ステロイド点鼻薬(ナザール、フルナーゼなど)です。 鼻の粘膜の炎症を直接鎮めることで、通り道を広げ、においのセンサーへのルートを確保します。 即効性は低いですが、数日間継続して使用することで効果を発揮します。
- メリット: 炎症を根本から抑える
- 注意点: 効果が出るまで数日かかる場合がある
2. 鼻うがい(鼻洗浄)
生理食塩水で鼻の中を洗う「鼻うがい」も非常に有効です。 鼻の中に付着した花粉や、粘り気のある鼻水を物理的に洗い流すことで、粘膜の腫れを引かせやすくします。
- やり方: 市販の鼻洗浄器具や、体液と同じ浸透圧の洗浄液を使用する
- 頻度: 1日1〜2回(帰宅後や就寝前など)
3. 抗ヒスタミン薬の内服
くしゃみや鼻水を抑える飲み薬(抗ヒスタミン薬)も併用します。 アレルギー反応全体を抑えることで、鼻の粘膜の腫れを予防・改善します。 ただし、嗅覚障害に対しては点鼻薬の方が直接的な効果が高いとされています。
| 治療法 | 期待できる効果 | 特徴 |
| :--- | :--- | :--- |
| ステロイド点鼻薬 | ◎ (高い) | 粘膜の炎症を直接抑える。最も推奨される。 |
| 鼻うがい | ◯ (中) | 花粉や粘液を洗い流し、鼻通りを良くする。 |
| 抗ヒスタミン薬 | △ (補助的) | 全身のアレルギー症状を抑える。補助として重要。 |
| 手術療法 | ◎ (根治) | 鼻茸(ポリープ)がある場合などの最終手段。 |
上記の表は、花粉症による嗅覚障害に対する一般的な治療法の比較です。まずは点鼻薬と鼻うがいから始めるのが一般的です。
注意点・やってはいけないこと
嗅覚障害を放置したり、間違ったケアをすると症状が悪化する恐れがあります。
血管収縮剤入り点鼻薬の使いすぎに注意
市販の点鼻薬の中には、即効性のある「血管収縮剤」が含まれているものがあります。 これらは一時的に鼻通りを良くしますが、使いすぎるとかえって粘膜が腫れる「薬剤性鼻炎」を引き起こし、嗅覚障害が悪化する原因になります。 長期使用は避け、ステロイド点鼻薬を選びましょう。
2週間以上治らない場合は受診を
花粉シーズンが終わってもにおいが戻らない、あるいは鼻づまりが治っても嗅覚が戻らない場合は、単なる花粉症ではない可能性があります。 鼻茸(ポリープ)ができている場合や、嗅神経そのものがダメージを受けている可能性があります。 早めに耳鼻咽喉科で詳しい検査を受けましょう。
まとめ
花粉症でにおいが分からなくなるのは、主に鼻の粘膜が腫れてにおいの通り道が塞がるためです。
ステロイド点鼻薬や
鼻うがいで炎症を抑えれば、多くの場合は回復します。 ただし、放置すると治りにくくなることもあるため、早めの対策と、改善しない場合の受診が大切です。
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