
突然まぶたが腫れた?眼瞼炎かもしれません。治療法と原因、症状について
「まぶたのニキビ」とも呼ばれる眼瞼炎の治療法と原因、症状をまとめました。
ドクターナウ編集部
2023.08.29
眼瞼炎とは?
眼瞼炎は、まぶたの皮膚やまつ毛の部分に慢性的に炎症が生じる疾患です。
まつ毛のすぐ下のまぶたには
マイボーム腺
という油分を分泌する腺があり、老廃物や細菌によってこの腺が詰まると、炎症が発生します。毛穴が詰まって炎症が起こるニキビと類似した要因によって引き起こされるため、『まぶたのニキビ』とも呼ばれます。
眼瞼炎の原因
眼瞼炎は、清潔でない手で目を頻繁に触ったり、乾燥してほこりの多い環境で作業をしたり、目の化粧をきちんと落とさなかった場合に発生することがあります。
眼瞼炎の種類ごとに原因をまとめました。
1. 前部眼瞼炎
前部眼瞼炎の原因は、まつ毛の部分に発生したブドウ球菌感染や脂漏性皮膚炎などです。
目やにがまつ毛にべったりと付き、皮膚が腫れて赤くなり、血管が拡張し、ひどくなると外麦粒腫(ものもらい)に進展することがあります。
2. 後部眼瞼炎
マイボーム腺の出口が詰まったり、排出機能が円滑でない場合、内部の分泌物が化膿し、炎症が生じます。
これにより結膜が持続的に刺激され、症状が現れ、ひどくなると内麦粒腫(ものもらい)に進展することがあります。
眼瞼炎の症状
眼瞼炎が発生すると、目の周りに赤い縁取りができたように充血します。
まつ毛が抜けたり、まつ毛が内側に巻き込まれ、目を刺したりすることもあります。かゆみ、目の異物感、目の刺激感があり、出血が生じる場合もあります。潰瘍性眼瞼炎の場合、目の周りに膿が形成され、小さな膿疱や潰瘍を作ることもあります。
また、眼瞼炎によりドライアイが発生することがあります。目の潤滑作用をする油がうまく分泌されないと、目を保護する涙が蒸発し、涙膜が弱まり、ドライアイにつながることがあります。
眼瞼炎の治療

暖かいタオルでまぶたを5分ほど温めると、症状の緩和に役立ちます。
必要に応じて眼瞼清潔剤を使用することもできますが、炎症がひどい場合は病院に行って抗生物質や抗菌剤などの薬物治療を受けることができます。最近では、IPL治療が導入され、マイボーム腺の機能改善の治療が可能です。
眼瞼炎の予防方法
眼瞼炎を予防するためには、日常の衛生管理が重要です。
綿棒にベビーシャンプーや眼瞼清潔剤をつけて、内側から外側に向かって拭き取り、まぶたの縁に溜まった汚れや分泌物を取り除きましょう。また、定期的に暖かいタオルで目を温め分泌物を溶かすことも予防につながります。
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